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ヨカッタヨカッタ!東国原の立候補断念

やっと東国原のサル芝居が終った。
それにしても、テレビはその人の持つ内面を見事に映し出す。
東国原が「自民党さんはお戦いになるお覚悟がおありになるか?」と見得を切った時、彼の表情は高揚していた。
今回、「自民党さんからマニフェスト地方分権主張100%を盛り込む事は難しいと回答があったので、出馬はお受けできない」と、相変わらずの馬鹿丁寧さで発表した時、彼は明らかに失意の人だった。

宮崎県民に「迷惑をかけた」と謝罪したが、東国原は迷惑をかけたのではなく、宮崎を踏み台にしようとしただけだ。
どうも東国原自身は、田舎の県知事で終る積りはなく、いずれは国政に転じようと虎視眈々とチャンスを窺ってきたようだ。
思い出せば、中山某が舌下事件で政界引退を発表した時も、後継者候補に名前が出ただけで猛烈な色気を示していた。
今回も急に湧いて出た話ではなく、昨年から古賀誠と作戦を練っていたと言うので、出馬への条件も全て計算尽くだったはずだ。
国政に転出したい一心で考え抜いた作戦で、絶賛を浴びウケルはずの大言壮語が意外にも大変な不興を買い、挙句には自民党都議会議員選挙大敗の一因にまで挙がるとは、バブル人気に舞い上がってしまった東国原の神通力と洞察力もすっかり化けの皮が剥げてしまった。

元々、東国原が人気を博したのは、泡沫候補だった宮崎県知事選で「宮崎をドゲンカせんといかん!」と真剣に辻説法した姿が、それまでの利権政治にホトホト嫌気がさしていた宮崎県民の心を掴んだからだ。
その後大穴の大逆転で県知事に当選するや、県の名産品を売りまくり、「県の一番エライ人がオラ達の味方」と、庶民派県知事のイメージ作りに成功した。

しかし、それまでにない県知事タイプだった東国原は,自分の最大のセールスポイントを読み間違えた。
「今の自分なら、落ち目の自民党を救う事が出来、結果として総裁になれる」
「県の代表として大成功したから、日本の総理大臣にもなれる」
東国原は県知事では物足りず、自民党総裁から日本の総理大臣へ成り上がる道を誇大妄想してしまった。
しかしこれこそ自分への過大評価であり、わずか二年間の実績で日本の舵取りを任せるほど我が日本国の国民は民度が低くはない。
「宮崎県の為に国政に行く」と醜いまでの詭弁を弄してまで、自分の行動を正当化していたが、東国原の所作振る舞いから、彼の下種な野望をしっかりと見抜いてしまった。
それが、野心家東国原の国政転出を拒否する大きなうねりになった。
あそこまで見切りをつけてしまった宮崎県知事としての働きについても、今後は大きな期待を持つ人は少ないだろう。

天網恢恢、日本の民主主義もまだまだ捨てたものではない。