昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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何とも憎めない韓国のタクシー運転手!

たいした用事でもないが、渡世の義理とやらで韓国に来た。
同行の士は朝から出発したのだが、当方はやんごとなき会議があり夕刻出発。
羽田⇒金浦は既に最終便が出発した後なので、やむを得ず成田⇒仁川の最終便を利用。
21時半過ぎに現地到着、タクシーで韓国の定宿となっているリッツカールトンホテルへ。
空港前タクシー乗り場で運転手が客引きするのは嫌な感じだったが、その中の一人がヤケに日本語がうまい。
ついつい乗り込んだら、喋る事、喋る事!

五年前に二年間ほど大阪に住んでいたとか、漢字が好きで一日四つずつ覚えたとか他愛のない話から始まり、韓国の政界話になったら一挙にボルテージが上がった。
曰く、「金大中盧武鉉も韓国の野党も馬鹿だ」
金大中ノーベル平和賞を取るために7億円の不正賄賂を北朝鮮に流した」とか「盧武鉉の自殺は金銭疑惑の所為だ」とか、タクシーの運転手にしておくのがもったいないほどの立派な政治評論家だった。

彼は、韓国の嫌日感情も鋭く非難していた。
「朴正煕元大統領は日本で暮らしていた。だから日本の合理的なシステムを韓国に取り入れて韓国の近代化を進めた。李明博大統領は在日で、朴正煕と同じ合理性をもっといる」
日本が韓国統治時代につくった木造建物が解体された時、一般的な韓国の建物に比べ基礎がかなり深く打ち込まれていたのを見た韓国の「進歩的文化人」が、「日本は韓国の山々を禿山にする為に乱伐した」と非難していたらしい。
彼はそれに対しても「馬鹿な奴!」と切り捨てていた。
「自分は大阪で土木のアルバイトをしていたから日本の建物についてよく知っている。日本は地震国だから、耐震構造を基準が厳しい」
眞に正論で、すっかり意気投合した。

ついでに韓国映画の話になったら、「韓国の美人女優の大半は財界人のお妾さん。一番美人の李英愛はサムソングループ会長と怪しい」と、きわどい内幕までばらしてくれた。
「日本で大人気の崔志宇チェジウ)さんは大変な好き者、ある財界人が腹上死した」

こんなに面白い話の挙句に、やっと目的地に到着、精算の段階になると、メーターも見ずに「はい、高速料金を合わせて9万7千ウォン」と請求してきた。
ちょうど札で持ち合わせがあり、「確認して」と渡してタクシーを降りようとしたら「1万ウォン足りない」と言ってきた。

そんな事あるかと、全部取り戻して一枚一枚確認したらちゃんとある。
「あるぞ!」とクレームしたら、「あっ、そう」と悪びれない。
駄目元精神には恐れ入ったが、何とも憎めないアンチャンだった。