昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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歯の治療って嫌だなぁ

一般的に世間では、男性の老化の順番として「歯、目、マ○」と言われる。
不肖私メ、この点でもへそ曲がりと見え、まるで逆の順番で老化に至っているようだ。
少なくとも他の二つはとっくの昔に老いさらばえているが、歯だけは、治療済みの虫歯こそ数本あるものの日常生活には全く悪影響がない。

ところが、残った数少ない自慢の一つ、歯が故障した。
先週土曜日、果物を食べていたらガリっと硬い物を噛んだ。
種にしては異常な歯応えなので慌てて吐き出したら、昔虫歯の治療をした詰めものだった。

その後は別段痛むわけではないので一週間放っておいたが、後遺症が出てはまずいので、意を決して本日歯医者に出かけた。
それでも密かに「上から被せるだけで済めばいいのに」と期待するところが小市民の面目躍如。
実は、当方はどの歯の詰め物が取れたのかも知らなったのだが、歯医者は流石にプロだけあって、詰め物を見ただけで患部を言い当てる。
「アァ、これは奥歯が虫歯になったので外れたのです。残った部分を治療して別の物を被せます」と宣告された。

そこからは、大口を開けさせられながらの治療開始。
歯の治療で何が嫌かって、あの歯を削るドリルの音。
キーンとした音が耳に障るし、神経を触った時の痛さを知っているだけに、全身緊張で常にビクビク状態。
およそ40分程度掛かって終わった時には、両手にベットリと汗をかいていた。

ただ通常の歯医者は、あれやこれやとイチャモンをつけ、悪くもない歯まで治療したがるものだが、我がかかりつけの御仁はまるでヤル気がなく、いつも患部だけを治療すると「ハイおしまい」。
今回もたった一日で終わった。
大変良心的なお医者様だ。

歯だけは唯一残った聖域だった。
また歯が丈夫だからこそ美味い物を味わう事が出来る。
それなりに毎日、朝晩歯磨きを励行してきたが、それでも虫歯になってしまう。
いよいよ、本格的な老境突入のようだ。
悲しいものだ。