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イチローの記録の凄さが分からない

イチローが、大リーグで9年連続200本安打を達成した。
日本では号外が出たし、夜のNHKニュースでも、ニュースステーションでもかなりの時間を割いたトップニュースだった。

なるほど世界最高峰(と言われる)大リーグでの前人未到の大記録なのだから、きっと凄いのだろう。
皆が大騒ぎするので歴史的な出来事なのだろうが、しかしへそ曲りの当方には、実のところその凄さが分からない。

「100年以上前の記録を抜いた」とか、「タイ・カップと並んだ」とか、「ピート・ローズにもう一年」とか言われると、アメリカ人ならすぐに比較できるのだろう。
我々日本人にとって、例えば王貞治のホームラン記録を更新するバッターが出てきたり、金田正一の400百勝を超える投手が登場すると、その凄さは実感できる。
しかし、日本人にとってタイ・カップピート・ローズの存在は遠い。

大リーグ記録を更新したのは世界一の証明!
一般的にはそう言われている。
しかし張本勲は、大リーグのレベル低下を主張している。

確かにたまに衛星放送で見る大リーグの勝負は、至って単純の力比べのような気もする。
アメリカは、日本のようにシツコク配球を考え、間をとって打ち気をそらしたりすると、「卑怯なり」と詰られるお国柄だ。
その結果かどうかは知らないが、日本ではさして高い評価がなかった選手や、かなり年の行った投手が大リーガーとして通用している。

果たして何人の日本人が、そんな大リーグの野球を理解しているのだろうか?
またアメリカでは、この大記録をどう扱っているのだろうか?
デーブ・スペクターが「アメリカでもトップニュースだ」と紹介した新聞は、シアトルの地方紙だった。
これでは、西日本スポーツダイエーの選手をトップで扱うのと大して違わない。

イチローが大リーグ記録を塗り替えたのは、日本人にとって喜ばしい事については同感だ。
イチローが、不世出の天才打者である事も間違いない。
しかし、号外で報じるほどの凄い出来事なのだろうか?
正直言って、大リーグでの記録の凄さが分からない。