昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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結婚詐欺師に引っ掛かった為に

夕刊現代で本名が暴露された「木嶋香苗」なる34歳の結婚詐欺師の話で騒がしい。
何でも彼女の周りで、4人の男性が不審死を遂げているらしいからただ事ではない。
一説には死者は6人、彼女が接触していた男性は20人以上とも言われている。

この辺は、ロス疑惑三浦和義を髣髴とさせる。
ロス疑惑三浦和義は、状況証拠では犯人に間違いないのに、裁判では有罪になったり無罪になったり、結局は日本で無罪が確定していたはずなのに、アメリカで再逮捕後裁判中に自殺してしまった。
今回もこの結婚詐欺師の女が、殺人事件の被告になるのかは予断を許さないようだ。
「状況証拠ばかりなので、ひょっとしたら立証できないかもしれない」との見方もあり、益々マスコミで面白おかしく取り上げられている。

ネット社会では、結婚詐欺師への非難、批判ばかりではない。
本来なら同情されてしかるべき被害者への誹謗中傷の情報もあふれている。
確かに、少し冷静に考えれば、ネットの出会い系サイトで理想の女性に巡り合う確率は決して高くはないはずだ。
またこれらのサイトは、何かと犯罪との関連が指摘されているのだから、利用するにしても用心するべきだっただろう。
その点では、被害者にも非がなかったわけではない。
ブログで「彼女が出来た」と喜んだり、その彼女に数百万円の金を騙し取られていたり、いかにも被害者の人の良さが表れているが、同時に間抜け扱いもされてしまう。
家族にすれば居た堪れないだろう。
しかし、彼女に恵まれない中高年や、孤独な老後を迎えた人達から金をだまし取り、挙句は死に追いやったとしたら、結婚詐欺師は許されるものではない。

ところで、この事件で不思議で仕方がないのは、被害者の男性達は全て実名で報道されるのに、「犯人カモシレナイ女性」は、写真も目隠しが入ったり、本名も隠される事だ。
警察も捜査中なので犯人と思しき女性の本名や顔写真が公開できないのであれば、そのような状況での報道合戦は、不必要な先入観や予断を与えるだけで、百害あって一利なしだ。
当方もまるで無責任な興味があり、この女は犯人に違いないと確信しているが、実際には警察側にどれほどの証拠が揃っているのか分からない。
ロス疑惑の時のように、「実は犯人と特定できません」みたいになると拍子抜けになってしまう。
予断と偏見を煽り立てるだけなので、巷のヤジ馬達に事件のあらましを早くから知らせる必要などない。

被害者側からも加害者側からも、事件立件途中での実況中継のような報道は必要ないと思う。