昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ついに民主党を批判する!

民主党が政権をとってわずか四カ月、もっと長い目で見なければならないのかもしれない。
しかし今のダッチロール振りは目に余る。

鳩山外交は、従来の友好国アメリカから中国に重心を変えつつあるとの危惧がある。
批判的な意見には、「中国も大事だが、アメリカがもっと大事」と一時的浮気を諫めるものと、「中国は全く信頼に値しない国家」ととんでもない食わせ物に騙されていると主張する二種類がある。
前者の意見は一般的なコメンテーターや評論家に多く、後者の代表が櫻井よしこ産経新聞だ。
しかし、鳩山内閣普天間基地問題での二転三転が、アメリカからの信用を棄損しているとの指摘は共通だ。
更に、裏で鳩山政権を実質的に取り仕切る小沢一郎の中国朝貢訪問が重なった。

櫻井よしこは、「中国とはどんなにうまく付き合う積りでも、必ず裏をかかれ手痛いしっぺ返しを食らう」と、鼻から中国とは付き合うべきではないとの意見だ。
しかし、彼女が最も信頼している肝心のアメリカがすっかり落ち目になっている。
ドルなどどこまで下がるのかが不安で、世界共通貨幣として隆盛を極めた事などまるで過去の栄光でしかない。
アメリカ自体も中国とのビジネスで今の苦境を打開しようとしている程なので、そんなアメリカに遠慮して今や世界経済の中心、中国との関係を蔑ろにするなどとんでもない愚策だ。
だから、外交で、アメリカ一辺倒からアジア重視に舵を切る事は決して悪い事ではない。

しかし、その政策にも程度がある。
小沢一郎が手兵600名以上を引き連れ、時の中国最高権力者胡錦濤国家主席に謁見を賜り、まるでミーハー高校生の如く143名の国会議員が記念写真をオネダリするなど、国家的屈辱外交だろう。
小沢一郎胡錦濤に、「次の参議院民主党が勝てば、思いきった外交が出来る」と、中国にゴマを摺りまくったが、一体どこまで謙る積りなのか。
国内の記者会見で見せる仏頂面に比べ、胡錦濤を前にした時のあの恥も外聞もない愛想笑い、ちょっと腰を浮かし気味の座り方には、我が国を代表する政治家の誇りなどまるで感じられない。

と、ここまでで我慢の限界なのに、更なる追い打ちが習近平副主席の天皇陛下面談強要だ。
これもまた、小沢一郎が鳩山にねじ込んだ結果、ルールを逸脱してまで実現させたものらしい。
こうなると、小沢一郎が自らの中国ルートを盤石にする為に天皇陛下まで政治利用する独裁政治そのものであり、そんな小沢にまるで逆らえない哀れなピエロ総理大臣鳩山由紀夫を見るにつけ、今後とも鳩山のリーダーシップなど全くあり得ない事が分かる。

長く続いた自民党政治に風穴を開けた意味で、今年の政権交代の意味は大きい。
鳩山由紀夫の政治資金をめぐってのスキャンダルも、別段黒い資金を集めた汚職議員ではない事から、敢えて大騒ぎする必要はないと思っていた。
毀誉褒貶の激しい実力者小沢一郎に対しても、ひたすら二大政党制を目指す信念の政治家と期待していた。
しかし「壊し屋」と罵られながらも政策に拘り、側近が離反してもなお孤塁を守った信念などどこにも見られない。
政権を奪取した今は、連立政権最優先、政策など二の次、三の次、身内議員の数だけを重視する打算的政治家の姿しか見えない。

民主党の底の浅さが見えた今、野党の自民党もまた弱体化の一途を立っている。
我が国の政治は超三流!
仕分け騒ぎで、二兆円弱の税金無駄遣いを摘発した事に喜んでいる場合ではない。
いっそ、橋下徹大阪府知事にでも国政を任せてみたいものだ。