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小沢一郎的民主主義とは

天皇への中国要人面談問題で、小沢一郎宮内庁長官を「日本国憲法と民主主義が全く分かっていない」と痛罵した。
確かに小沢は、折に触れ民主主義を声高に標榜する。
そして昨日、小沢一郎は子分達20人ほどを引き連れ首相官邸に乗り込み、民主党の予算重点要望を突き付けた。
財源不足なので、民主党の目玉政策の子供手当への所得制限と暫定税率の維持を迫ったらしい。
早速、産経新聞は公約違反と非難している。
産経新聞は、一方では普天間基地では「民主党マニフェストに縛られている」と非難しているので、要は民主党が何をやっても気に入らないスタンスを持ち続けている。

僕は、今回の要望の内容については良く理解できていない。
子供手当についてはどうなってもかまわないが、配偶者控除がなくなって実質税負担が増えれば嫌だな程度の認識しかない。
ガソリンも安くなればそれなりに嬉しいが、他で取り返されるだろうからいずれの政策も我が家はあまり関係なさそうだ。

ただ小沢一郎鳩山首相を前に切った見栄の内容には違和感がある。
彼は、「これは党の要望と言うより、全国民の要望だ」と発言した。
一体何を持って全国民と言い切るのだろう。
実は小沢が代表する意見は、全国民の半分でしかない。
今は民主党政権なので、厳密にいえば過半数ではあるが、全国民の意見を集約したものでは絶対にない。

民主主義とは、過半数のとった政策が採用される仕組みなので、51対49の場合、49側は全く採用されず、実質ゼロになってしまう。
考えれば不公平なのだが、これ以上の社会システムがないので、少数派側も理解した上で成立している。
しかし多数派側は常に、ほぼ同数の反対意見がある事を理解しておく必要がある。
だから、自分が全国民を代表しているとの認識は傲慢そのものなのだ、

小沢は明らかに増長している。
首相の鳩山だって一目も二目も置かざるを得ず、何かにつけて頼りにしてくる。
外国に行けば、日本の実質的リーダーと紹介される。
自分がいないと民主党政権は立ち行かない。
そのような気分で、多数の子分達と共に好き勝手に民主党を運営しているように見える。
ライバル自民党はもっと情けない状態なので、当分は政権交代はあり得ない。
小沢一郎の危険な体質に付き合わされる日が続いてしまいそうだ。