昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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台湾からの賓客

会社に台湾人の客がやってきた。
あんなに小さな国なのに、技術立国で世界に誇るような企業が多数存在する。
また早くから世界に目を向けていた連中で、中国語(マンダリン)は当たり前で英語を流暢に操つり、日本語もソコソコに喋る。
最近になってグローバルに目覚め、俄か国際人の努力をしている当方なんかには、大いに勉強になる御仁が多い。

ビジネスでは、アメリカへの投資も考えたらしいが、「アメリカは貧乏になった。中国政府は金持ち」との理由で、来年に中国への大型投資を決定したらしい。
つい先だってまでの民進党首相は中国からの独立を主張していたが、今の馬国民党政権は中国との融和路線なので、直接投資も可能との事。
台湾と中国の共働など10年前までは夢の様な話で、時代の変化を痛感する。

その彼らの質問は、「ところで鳩山首相はどうなるの」だった。
当方から(会話は英語なので、拙い説明だが)
・ 鳩山の人気は急落
・母親の資金援助がスキャンダルになっている
・何より指導力の無さへの失望感が大きい
アメリカともうまくいっていない
と説明したが、大変失望していた。

投資は決めたものの、彼らにとっては中国との距離感の保ち方が極めて難しいので、日本とアメリカがギクシャクしていると心配になるようだ。
中国に関しては
・技術レベルは低い
・何でも真似てしまうので、技術の秘匿が一番大事
・国民性も信用できない
・しかし、世界一の金持ち国家であり、市場としては注目しないといけない
と、長く緊張状態を続けた台湾人の見方なので総じて批判的だが、そんな国すら商売相手として見詰めている冷徹さを持っていた。

半分お世辞かもしれないが「日本は大好きだ、日本人を信用している。貴社は自分達が小さい会社時代から支援してもらった。その恩は忘れない」と、泣かせる台詞を吐く。
これもまた先輩国際人の如才のなさだろう。
楽しい会話と上手い食事だったが、酒を飲まない連中なので二時間弱でディナー終了。
「次回は台湾で」と約束してゲストが去った後、ホスト側三人は、「あの会社の為に頑張ろう」とすっかり洗脳されてしまった。