会社に置き換えれば、
人柄だけを買われて社長になった頼りないボンボンの鳩山と、実質的に会社を牛耳っている実力者専務の小沢。
良くあるパターンだ。
その実力者小沢が子分達を引き連れ、ボンボン社長鳩山に面談した。
専務は嫌われ役を買って出たつもりで、社長に直言。
「我が社の金庫には金がありません。気前よく給料を払っている場合ではありません。組合との交渉で約束した給料アップや社内設備の無料使用をやめましょう」
組合との約束事ばかり優先する社長の能天気振りに、ハラハラしていた役員達一同はホッと喜ぶ。
役員からも組合からも一目置かれている実力者が、社員に反発される事だけは絶対に嫌がるボンボン社長に代わって、社員に耳触りが悪い事を言ってくれた。
「さすが、専務の助け船」と、社長もさぞや大喜びかと思うと、
「専務の言う事も正しいんだけど、社員にも約束しちゃったしなぁ」
と愚図愚図している。
悪役専務はブチ切れてしまう。
「あの社長はどうしようもない馬鹿だ。せっかくこの俺が組合対策を上手くまとめようとしても、何にも決断できない」
呆れ果てた専務は、密かにボンボン社長更迭を考え始める。
そんな事想像もできないボンボン社長は、「僕、頑張っているんだから分かってね」と、社員達に笑顔で語りかける。
あまりに人のいい社長は何一つ結論を出す度量がなく、社員から人気も陰ってきた。
評判が落ちてきた事に危機感を持ったボンボン鳩山は、「僕が社長だから、最後に決めるのは僕だよ~ン」と、専務小沢のメンツを立てて進言の半分だけを採用した。
こんな感じかな。
そんなボンボン社長を担ぐ会社は、前面には絶対に出ない影の実力者が実質的に切り盛りしているケースが多い。
そんな会社は、社長はやれ接待だの、やれ骨董品収集だの、海外出張、オペラ鑑賞等で遊び呆けていても、専務が嫌われ役を演じて規律を縛っていれば会社は何とかうまくいっている。
しかし、実力者専務がボンボン社長に立てている限りは何とかなるが、見限った途端に一気に暗雲が立ち込める。
今回の小沢民主党幹事長が首相官邸に乗り込んだ行動は、民主党ガタツキの始まり!