昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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キム・タクの英会話

昨年末は格闘技を見ていたので、紅白歌合戦は全く食指が伸びなかった。
尤も昨年だけではなく、もう何十年もNHK以外の番組で年を越すのが恒例になっている。
だから、紅白のどちらが勝ったのかなんて、まるで興味がない。

ところが、年が明けて発売された週刊誌の吊り広告を見ていたら、「キム・タクの英会話が通用しなかった」事を知った。
そんな面白いハプニングがあったのなら、あんなつまらない石井対吉田戦なんか見るんじゃなかったと大いに反省している。

実は、外国人相手に英語で会話する時、常に「自分の英語が通じるだろうか?」と不安な思いがある。
この恐怖心こそ英会話上達を妨げる最大の障害なのだが、分かっていてもなかなか克服できない。
勇んで話しかけた時、相手にフッと小首を傾げられたりすると、もういけない。
一瞬にして自信喪失、すっかり揚がってしまい、話す事がテンバラになり、訳が分からなくなる。
ひたすら冷や汗が噴出し、「エ~ッと」とか「Pardon」とかを繰り返す哀れな子羊状態になってしまう。

キム・タクは、何となく当方の若かりし頃を髣髴とさせるゲーニンだ。
その為、今回の彼の醜態を見ると、それこそ他人事とは思われない。
しかも当方の場合は極々限られた仲間内の失態だが、キム・タクは全国放送で視聴率40%以上の番組で、自分の英会話レベルを暴露してしまった事になる。
彼が不機嫌になったのも宜なる哉だ。

英会話なんて、度胸一つで何とかなる。
知っている単語を並べ立てて、後は身振り手振りで必死にコミュニケーションをとると、相手はその迫力だけでおおよその内容を理解してくれる。
我々クラスの英会話は、そんな程度でOK。
しかしキム・タクほどのゲーニン様は、さすがにそんな事では満足するはずもなく、自分が如何に流暢な英語使いであるかを全国民に知らしめようとしたのだろう。
その心意気たるや、良し!
ただ、結果が悪かっただけ。

この場合、一番悪いのは相手をしたイギリスのオバサン歌手スーザン・ボイル
何を言っているのか分からなくても、「Huh, Hah」とか適当に相手をしてくれればキム・タクも恥をかかずに済んだものを。
とは言え、彼女もまたつい最近まで度素人だった。
ゲーニン同士の、阿吽の呼吸が分からなかったのだろう。
ましてや相手がジャニーズ事務所の重要ゲーニンなど知らないものだから、ついつい正直なリアクションをとったのだろうな。

キム・タクの英会話が、外国人相手に通用しない程度のレベルだったのなら、あんな企画の前に、誰かが「貴方は裸の王様だ」と注意すべきだった。
キムの振り見て、我が振り直せ。
以降、注意しようット。