昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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「説明責任を果たしなさい!」たってネ

最近、日本中が大騒ぎした話題二つ。
一つは朝青龍の暴行事件。
もう一つは、小沢一郎の政治資金疑惑。
片一方は引退、もう一人は強面で無罪を主張し、一時に比べると鎮静化しているようだが、つい最近までは新聞、テレビ、全マスコミを挙げて「説明責任を果たしていない」と攻撃していた。
「国民」は二人の説明に納得していない!と、口をきわめて攻め立てていたのが、しかし、当事者二人になり変わって言うが、説明責任なんて果たしようがない。

マスコミが言う、国民が納得する説明とは、
朝青龍の場合は、「私は知人を殴ってけがをさせました。申し訳ありません」と正直に打ち明ける事だし、
小沢一郎の場合は、「私は水谷建設から貰った金で土地を買いました。秘書と口裏を合わせて全部の責任を秘書が被せる事にしました」と告白するしかない。
それ以外の全ての説明(もしくは言い訳)は、「説明責任を果たしていない。国民は納得していない」となってしまう。
「国民」を満足させるには、朝青龍小沢一郎も全部罪を認めて坊主懺悔するしかない。
しかし二人とも立場や今後の生活がかかっているので、全面的に本当の事など言えないはずだ。

しかも、石川議員に関しては起訴された事で議員辞職を促しながら、小沢一郎は検察の不起訴処分自体が我慢ならないと攻撃する。
これこそ検察の判断に関して、自分に都合のいい部分だけを利用するダブルスタンダードだろう。
マスコミの言う「国民」は、検察とマスコミが作り上げた世論操作の先入観に凝り固まっているので、それ以外の結論では絶対に満足しない。
民主党が検察からのリークを問題視した時、あるテレビで記者上がりのコメンテーターは「リークなどと言うのは失礼だ。記者の努力で取材した結果だ」と力んでいたが、密室の取り調べ内容がボロボロ出て来るのは、聴取した当事者かその報告書を読んだ人間以外に情報源はない。

僕は、朝青龍小沢一郎が無罪だと言っているのではない。
朝青龍は、もしも暴行していなかったら引退する必要なんてなかった。
小沢一郎も、言うに言われない資金を運営しながら政治活動を行ってきたのだろう。

しかし、マスコミやコメンテーターが正義面をして、常に「国民」を押し立てて騒ぎ立てて自分の意見を押し付けるのには違和感がある。
ニュースは、淡々と事実だけを伝えればよい。
後は、所謂「国民」が、自分自身で判断すればよいのだ。
「国民の意見」と称して、自らが正義の味方かの如くに振舞うのは「百害あって一利程度」しかない。