昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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残念賞だった国母和宏選手

有言実行だったらカッコ良かったが、8位じゃ様にならない。
ファッションで大騒ぎを引き起こした、国母和宏のオリンピックが終った。
賛否両論だったが、圧倒的に否定派が多かったように、国母はいかにも日本人から嫌われるタイプの選手だ。
日本人は突出を嫌う。
「長いものに巻かれ」、「出すぎず遅れず」に生きていれば無難だ。
ファッションも然りで、ユニークさを際立たせた途端、間違いなくバッシングの嵐になる。
日本人は、ステレオタイプを強く求める。

国母は、ズボンからシャツを出したファッションで空港に現れた。
途端に、「節度をわきまえない」と非難され、オリンピック開会式への出席も自粛させられた。
いわゆる「腰パン」ファッションで開会式に出席したわけではない。
空港の通路を歩いただけだ。
それなのに、「常識なし」と言われる。

ファッションは個性であり、自己主張だ。
自分の感性の表現であり、似合っているかは本人の主観による。
国母をだらしないと見るかユニークと見るかで、評価が180度変わってしまう。
しかし残念ながら、多くの日本人はユニークな人材は嫌いだ。
国母は、コーチや役員同伴で謝罪会見までやらされた。
記者の質問を受けるたびに、コーチをチラチラ見ながらカッタルソウに返事する。
「その態度がけしからん!」と、更に非難のボルテージが上がる。
まるで船場吉兆の馬鹿社長と女将の記者会見のようだった。

国会議員の河野太郎は、自民党総裁選に立候補した時、あまりに見え見えのパフォーマンスを繰り返したので、当方あまり好きではなかった。
ポピュリズム丸出しの政治的主張もキライだ。
しかし今回の国母事件では、彼がブログに発表した意見には賛成!
彼は国母のファッションを理解し、少数派ながら応援すると宣言した。

今回のオリンピックを見ると、国母が類まれなる才能の持ち主である事は分かった。
但し、現状は世界に通用するレベルではなかった。
今回優勝したホワイト選手は23歳、国母はまだ21歳なので次回のオリンピックにも充分通用する年齢だ。
その時には、どのようなファッションで自己主張するのか?
すっかり大人しくなってしまうのか、はたまた更に傍若無人になるのか?
珍しくそんな興味と期待感を持たせる存在の国母選手、次回のオリンピックまで頑張りなさい!