昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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S―1って何?

土曜日にテレビ番組、S-1グランプリを見た。
予選は、どの芸人も正直言って全く面白くない。
その中で比較的楽しめたのがパンクブーブーだったが、電話投票の結果で残念ながら決勝には進めず。
予想に反して、およそ楽しめなかった陣内が勝ち上がった。

勝戦は、浅越ゴエノンスタイル、陣内友則の三組。
予選以上に、どれもまるで面白くない。
三組とも期待外れ。
そして優勝したのはノンスタイル

と、なんて事ないお笑い番組なんだが、賞金を聞いてびっくり。
何と、優勝賞金一億円とか。
これはいくら何でもバブルだろう。
数千人の応募者の中から勝ちぬいたM―1の優勝賞金は、確か一千万だったはず。
それに比べ、全く面白くもなく、参加者も少ないのに、賞金一億円はない。

そもそも漫才やコントをやる連中が金持ちになると、面白味が欠けて来る。
北野たけしにしても、島田紳助にしても、今やすっかり大御所扱いだ。
お笑いを見る客の心理には、根底に売れない貧乏芸人への同情と優越感がある。
だから、そんな貧乏から這い上がろうと必死にあがく芸人達は、ただそれだけで笑いを集める。
しかしあの程度の出し物で、あっと言う間に一億円も稼ぐとなると、馬鹿馬鹿しくて応援する気にもならない。

日本テレビは翌朝の番組でも、盛んに優勝者を持ち上げ大騒ぎを続けていた。
恐らくは、超高額賞金の番組だけにセンセーショナルな話題になると思っているのだろうが、却って若い芸人達をつぶしてしまう事になるとは考えないのだろうか。
賞金の使い道についてもノンスタイルで突っ込み役の井上は、「私利私欲のためにではなく、周りの人達のために使って、みんなが笑顔になれたらなぁっと思います!」と、まるで機転の利かないコメントを発表したらしいが、これも芸人としては超優等生過ぎる。

賞金レースには、自ずと相場がある。
あまりにもバブリーな賞金は、むしろシラケてしまうものだ。