昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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老いらくの恋

ゴルフは絶不調に落ち込んだ!
ここ二回は昨年来のワースト記録を更新中なので、面白くもないゴルフネタはスコアが良くなるまで封印。
ショットがあまりにも悪いので途中でヤル気と緊張感を喪失、キャディと馬鹿話で盛り上がった。

キャディ(以下C) 「MさんとHさん、仲が良くて羨ましいネ。私たちの間では有名ヨ」
当方(以下T) 「あの二人、仲は良いけど色恋感情はないんジャネーノ」

確かに我がホームコースで、Mさんが一所懸命にHさんにレッスンしている光景に出くわすケースが多い。
往時はさぞや美しかったのではと思わせるHさんは、10年ほど前に御主人を亡くした寡婦さん。
ほぼ毎週コースに現れるほどゴルフには殊の外熱心で、女性ゴルファーとしてはかなりのレベル。
一方のMさんは、長身でハンサム、銀髪のオールバック。
ある会社の社長さんだが、極めて見栄えと恰幅が良く、ゴルフマナーもグッド。
奥さんが存命か否かは知らないが、これまた往時はモテモテだった事間違いない。
ゴルフの腕前は相当なもので、教え魔としても有名。

当方は、二人が一緒に練習していても全く違和感がなく、むしろ微笑ましくさえ見えた。
何より、「二方ともそろそろ七十歳なので、色恋には無縁だろう」と、勝手にそう思い込んでいた。
しかし、キャディの見方は違う。
C:「何、言ってんのよ。女の七十歳なんてサカリの後半ヨ。あれは絶対にイイカンジ!」
T:「そうは言っても、男の方はもう駄目ダロウ」
C:「○○さん、情けない事言わず、あなたも頑張って一旗あげたら」
だって。

当方、「色恋の道なんて、とっくに卒業したゼ」と強がったが、冷静に振り返るとそんな道には卒業どころか、入学した覚えもない。
マァ詰まらないとも平凡だったとも思える人生だが、一方ではリスクもなかった。
だから自分の事で不満はないのだが、別にヤッカミでもなくあの二人に恋愛感情なんてあるとはどうしても思えない。

人間、ある年齢に到達すると、世間体が気になるものだ。
元美人のHさんには、御主人こそいないが、家庭には子供がいる。
現ハンサム爺ィのMさんには、多分奥さんもいるだろうし、間違いなく会社がある。
「そんな二人が、恋愛なんかしているものか!」と主張する当方に、キャディは「年をとっても恋愛はするの」と切り返し、「結局は見解の相違ネ」でこの話は打ち切り。
老いらくの恋って、面倒くさそうだなァ。