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舛添と東国原の組合せは良くない

一般論だが、人気のある政治家にはろくな奴がいない。
そもそも為政者は民百姓から年貢を取り立てて国家運営をするのだから、怨嗟の的になるのが当り前なのだ。
ところが稀に、民百姓に熱狂的に支持される政治家が現れる。
具体的には民百姓の側に立ち、更に巨悪な政治勢力に立ち向かう一揆集団のリーダーになる人物。
もう一つは、時の権力者集団を仮想敵として、民百姓の側に立ち利益を叶えるかのような人気取り政策を主張する輩。

「税金を安くして、皆さんの生活を守ります。」
なんてフレーズはこの典型で、明らかに矛盾しているのに、民百姓への耳障りはすこぶる良い。
こんな政策を打出した政治家は、大いに期待され人気が沸騰する。
昨年、政権交代が起これば政治が変わると民主党に期待した幻想は、大体こんな相場だった。
しかし民主党も与党になった途端、国家運営には金が必要で、財源のないバラ撒き公約のほとんどを反故にせざるを得なくなり、一気に人気にかげりが出てしまった。

民主党が期待はずれなのに、政敵谷垣自民党もまた全く求心力が高まらない。
結果として、漁夫の利を狙う新党構想が騒がしくなった。
「立ち上がれ日本」には賛否両論あるようだが、総じて期待薄との見方が強い。
日本新党の残党による新党構想も報じられている。
そして真打登場が、舛添と東国原の新党構想だ。
二人ともなぜか人気がある。
自民党の石破が「党内で議論もしないのに」と舛添を批判していたが、露骨な第三の受け皿狙いが見えている。
しかし、舛添は口だけの男で、今の今まで何一つ実績を残してはいない。
自民党内でも全く人気がなく、例え離党しても同調者はいないと見られている
東国原は、昨年の衆議院選挙で自民党から「総裁」狙いで立候補しようとしたドタバタ劇が記憶に新しい。
こんなポピュリズム丸出し政治家が一緒になって新党を作っても、世の中が良くなるなんておおよそ考えにくい。

と、大いに舛添と東国原の動きに悪口を言おうと思っていたら、どうも雲行きがおかしい。

舛添のあまりに見え見えパフォーマンスに、自民党から批判続出、「メッキが剥げた新党構想」に暗雲が立ち込めている。
見せ場の舛添と東国原が会談場所にせっかく大好きなマスコミが駆け付けているのに、威勢のいい具体的な発表ゼロで完全に尻すぼみ状況となっている。

やはり、民主党が駄目なら自民党が再度政治を担う。
そういった政権交代の繰り返しから、政治の成熟を待つしかないのではないだろうか。
努々、浮ついた人気投票のような選挙だけは御免蒙りたいものだ。