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タバコの害???

税収不足を補う為、タバコ一箱千円が噂されていた。
小康状態のようだが、一部の喫煙家からは「取り安い所から取り立てる悪政」と非難の声が上がるものの、今や喫煙家そのものが少数派。
禁煙家の多くは、「仕方ないんじゃない」とか「是非ともやるべし」とか、極めて肯定的だ。
我がホームコースでも、時代の趨勢か、食堂に禁煙コーナーが出来た。
煙草製造コストの大半は税金なので実質的な多額納税者にも拘らず、喫煙家の形見はドンドン狭くなっている。

僕自身は、いささか喉が弱いのでタバコを嗜んだ事は一度もない。
正直言えば、隣で吸われても喉が刺激され咳き込むほどなので、禁煙場所が拡大する傾向は大いに歓迎する方だ。
万一世の中からからタバコが一掃されても、全く困らない。
しかしそれでも、一方的にタバコを槍玉に挙げる健康団体の動きには疑問を持っている。

タバコが健康に良くない事は、今や科学的に証明されている。
しかし酒だってコーヒーだって、あるいはあらゆる食べ物だって、飲み過ぎ、食べ過ぎは体に悪い。
嗜好品であるタバコだって、適度であれば、コーヒー並にストレス解消になるはずだ。
禁煙に関しても、周囲が「あなたの健康の為に」等と説教するのは要らぬお節介で、本人が自覚して考える問題だろう。
近親者の例で言えば、義父と義兄は大の喫煙家だった。
二人とも、「タバコで肺がんになっても構わない」と豪語、絶対にやめようとはしなかった。
しかし義父が、90歳を目前にして本当に肺がんを発病し、その治療で塗炭の苦しみを味わったのを見た義兄は、その後、あれほど好きだったタバコをピタリとやめた。

禁煙主義者の理屈には、「タバコは本人だけではなく副流煙で隣人の健康を害する」とかだけでなく、「タバコを吸う事で病気を併発して多額の治療費を必要とし、結果として健康保険制度破綻の原因になる」との、言いがかりに近いものまである。
同じ多額納税者の割には、「百薬の長」と擁護意見がある酒飲みに比べ、タバコには非難の声が圧倒的に多い。

しかし、近所迷惑はタバコだけではない。
人間が生きている事自体が、周囲には必ず何らかの迷惑をかける。
健康保険制度への悪影響を言うのなら、全員がタバコをやめ健康になり長生きしたら、今度は介護費用がかかり過ぎ、社会保障制度が破綻する。

ヒステリックにタバコの害を叫ぶ人達は、「タバコを吸う事は百害あって一理もない」かの如くに言い募るが、喫煙家にはそれなりの事情や理由がある。
あまり神経質になり、自分と違う価値観を持つ人を攻撃する風潮はいかがなものか。