昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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アメリカで核兵器反対のデモ行進

我々夫婦と時を同じくして、日本共産党の志位委員長が、初めてアメリカを訪問した。
国連でNPT(核拡散防止条約)の再検討会議に出席する為らしいが、4月30日にそれを応援する積りか、ニューヨークの街中で原水協の連中がデモをしていた。
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核兵器にハンタイしましょう!」と、チンドン屋のような格好で、署名運動まで行っていた。
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しかし日本語が分からないアメリカ人には、ほとんど理解されていないようで、当たり前だが誰一人、立ち止まったり質問したりする事はなかった。

アメリカから見れば、アメリカの核の傘の中で自国の防衛費をケチり、経済復興に専念した日本人が、アメリカにまでやってきて、核兵器廃絶を唱えるのは理解不能だろう。
しかも皮肉にも、北朝鮮やイランの核兵器開発疑惑で、交渉の武器として核兵器の効果が、却って世界中に注目されてしまった。

善意の思いからだろうが、デモ参加する為に自費でアメリカに来た日本人は、ザッと二百人程いたようだ。
ナイアガラ観光で一緒だった老父と40歳過ぎのその娘も、30度を超えたニューヨークでデモ行進したそうな。
「無茶苦茶に暑かった!」とこぼしていた。
今回のデモに水を差す訳ではないが、こんな手段で世界の核兵器がなくなるのなら世話はない。

ナイアガラ観光中、決して悪人ではなさそうな老父と娘を前に、へそ曲がりな当方、「暑い中を、遠いアメリカに出かけてまで核兵器反対を主張するなんて、ゴクローサン。だけど世界中がパワーゲームに明け暮れている以上、善意では核兵器はなくなりませんゾ」と言いたい気持ちをジッと我慢した。