昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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民心は移ろうもの!

驕る民主党は久しからず、ただ梅雨の夜の夢の如し!
民主党が、あれほど熱狂的な支持を得た昨年の衆議院選挙からわずか一年。
今年の参議院選挙では、民主党惨敗。
自民党復権だが、実際の勝者は「みんなの党」。
どうも、民主党から離反した付和雷同の「国民の声」は、まだまだ自民党への信頼を回復させたわけではなく、今度は「みんなの党」への期待へと変わっていったようだ。

みんなの党」へ雪崩を打ったムードは、昨年の民主党のそれと似ている。
渡辺喜美党首は、「消費税率など上げなくても霞ヶ関には埋蔵金が20兆円以上ある」と主張していた。
我々無責任国民にとっては、税金が上がるのは好ましくない。
しかし民主党が挫折した最大の原因は、財源見込みの無いマニフェストばら撒き政策だった。
利益誘導の為の公共工事を中止する事や、憎き官僚達の天下りを禁止するだけで国家運営が出来るのなら、それに越した事はない。
そんな政策を訴え、「悪い官僚と戦う」と言われると、ついつい期待してしまう。
そもそも多くの人達は、「絶対にこの政党」とか、あるいは「この人に賭けてみたい」とかまるでないまま、ひたすらムードで投票しているのが現状だろう。
民主党も駄目、自民党は嫌、だから第三極のみんなの党
次の期待の星「みんなの党」は、政界の救世主足りうるのだろうか?

みんなの党」は、所詮は10人程度の小政党だ。
いくら素晴らしい政策を持っていようと、自分達で実現できるわけではない。
不満のガス抜きにはもってこいの主張だが、実力の程はまるで未知数だ。
彼ら自身も「キャスティングボードを握る事で、政界再編の起爆剤になる」積りのようだ。
今後は衆参両議院のネジレ現象となり、重要法案が悉く不成立となる。
そうすると、またも政界再編の動きで右往左往し、当分は落ち着いた政権運営が難しくなる。

今回の選挙結果では良い事もあった。
個人的には、民主党が画策していた外国人参政権夫婦別姓等、評判の悪かった法案が見送られる可能性が高いのは喜ばしい。
国民新党の衰退で、郵政法案の見直しもお蔵入りになるだろう。

そもそも日本が参考にしてきたイギリスの二大政党制も、曲がり角に来ている。
これがベストの選挙制度があるわけでもない。
毎回、選挙のたびに移ろいゆく民意に振り回され、あっちこっちへとダッチロールを繰り返す。
政治では何も解決できない。
小銭を溜めこみ、自分で自分を守る事しか生き延びる道はない。