昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

菅直人首相は辞任を!

参議院選挙で大敗した、民主党菅直人首相が続投を宣言した。
まるで2007年参議院選挙直後、安倍晋三のデジャブ!
http://blogs.yahoo.co.jp/saraam_s/50125535.html

そもそもこの時、「参議院選挙こそ直近の民意、安倍内閣は総辞職か衆議院解散を」と強く訴えていたのが民主党で、「改めるところは改めて、野党の協力を得ながら運営する」と答えていたのが自民党だった。
今回は、全く攻守ところを変えている。

昨日のテレビで見る限り、菅直人の表情は虚ろだ。
枝野幸男幹事長も、「首相から続投を指示されたから」と辞任を否定した。
無茶な事に、落選した千葉景子法相も9月まで続投するらしい。
要は、下手に一部でも内閣に手をつけると一気に責任論が噴出するので、とにかく頬っかむりで逃げきろうとの魂胆らしい。

テレビコメンテーターが「もしも菅首相が辞任すれば、わずか一年で首相が三人も変わってしまう。これでは日本の国際的信用は失墜する」と主張していた。
しかしちょっと待って欲しい。
これはおかしい!

確かに小泉純一郎政権以降は、一年持たない政権が続いている。
首相がコロコロ変わるのはよろしくない。
しかしだからと言って、その資質に疑念を持たれた首相が政権担当を継続するのは、もっと不幸な結果になってしまう。
公明党によると、今回の選挙で「菅政権はレッドカードを突き付けられた」事になる。
そしてそれを民意の表れと見るのは、過去に民主党の主張していたそのものだ。
菅首相は、選挙戦後半には必死の形相で「政治の安定」を訴えていたが、これも退けられた。

海外への世間体も大事だが、日本国総理大臣にとって最大の責任は日本国内の統治だ。
国内で信用されていないのに、国際社会で通用するはずもない。
今回の選挙結果は、民主党による国会運営が完全に行き詰る事を意味している。
早い話が衆参両議員のネジレで、野党の協力がない限り、何一つ政策を実行できなくなってしまった。
菅直人民主党政権は、今回の選挙で死に体になったも同然なのだ。
であれば、「国際社会でカッコ悪いから」との本末転倒な理由から居直るのではなく、衆議院を解散するのが憲政の常道だろうし、最悪でも菅直人首相と選挙責任者は辞任するべきだろう。

長い目で見ると、菅政権が言辞を弄して責任を回避するのは民主党にとっても良くない。