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民主党代表選のマスコミ報道

民主党代表選がヒートアップしている。
菅直人は、ひたすら小沢一郎のウィークポイント「政治とカネ」を突く。
ネチネチと嫌みたっぷりに皮肉る姿には、現役首相の矜持はまるでない。
何が何でも首相の地位にしがみつく。
「わずか三カ月で最高権力者の地位を手放してなるものか!」との妄執を感じさせる。

対する小沢一郎
鳩山由紀夫に「好感度アップ」とお追従を言われると、破顔一笑
「嫌われ者だから」と自虐ネタで笑わせる。
笑顔が似合わない政治家だが、ここが正念場と見た勝負師の凄みがある。
夕刊ゲンダイでは、気味が悪いほど小沢一郎を持ち上げている。
元来、品の無い新聞なので、その反面、菅直人への罵詈雑言は熾烈を極めている。
「貫録が違う、小沢と菅」
「小沢のカネは検察捜査で決着済み」
最後の決め台詞、「毒はあるが力のある小沢一郎と、毒はないが何もできない菅直人のどちらがいいかは、選挙をするまでの事もない」と結ぶ。
ジャーナリスト魚住昭も小沢を礼賛、小沢チルドレン以外に、こんなに熱烈な小沢一郎の支持者がいたのだろうかとも思うほどだ。
ここまで激しいと、竹下登を追い詰めた「褒め殺し」ではないかとも疑ってしまう。

一方わが愛読紙産経新聞は、全国紙にしては珍しく旗幟鮮明な記事を掲載する。
常日頃は、アンチ民主党で親自民党
民主党の安全政策、経済政策に対しては、極めて厳しい批判を繰り返していた。
今回の民主党代表選には、当初は「政務放棄!」と罵っていたが、選挙戦が始まった途端、アンチ小沢一郎の報道を満載している。
さりとて菅直人を褒めているわけではない。
消去法で、小沢よりも菅が良いと判断しているようだ。
ご丁寧に、遥か前に江藤淳が書いた、産経新聞出版「小沢君、水沢へ帰りたまえ」の本まで宣伝している。
「絶対に小沢一郎首相誕生を阻止するゾ!」との報道姿勢が顕著だ。

アンチ民主党産経新聞が、これ程までに小沢一郎を敵視しているのは、逆に小沢一郎が首相になる事への恐れだろう。
むしろ菅直人が首相を続ける方が、産経新聞には都合が良い。
青臭い幼稚園児、菅直人よりも、政界の寝業師、小沢一郎の方が、支援政党の自民党復権は困難と見ているのだろう。

恰もこれが正論かの如く報道しているが、マスコミはそれぞれに強い自己主張を持っている。
一見中立を装っているので、予め用心しないといつの間にか彼らの思惑に嵌り込んでしまう。
マスコミを疑い、裏を読む事を忘れてはいけない。