社命で、この１０月から仕事が変わる事になった。
３５年間一つの仕事に携わった後、３年ちょっと前に現在の業務に着いた。
当時は寂しい思いをしたものだ。
その時、新たに担当した仕事は赤字だった。
国内に販路がなく、やむを得ず海外に活路を求めた。
拙い英語を使い、体力に物を言わせて海外出張をこなし、何より偶々だったがビジネスチャンスにも恵まれ、注目される事業へと育ってきた。
この間訪問した国々は、韓国、台湾、中国、タイ、シンガポール、マレーシア、インド、ドイツ、スペイン、イギリス、ノルウェイ、スウェーデン、アメリカ。
将に、塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し。
結果的に、良い仕事に恵まれた。
偶然だったが、良い仕事仲間に恵まれた。
しかし今回、「御苦労さん」と、次の業務を言い渡された。
そして、今度こそ最後のお勤めになる。
仲間との別れは、いつもの事ながら辛い。
ましてや今回は、さして長くはない期間だったが、それでも赤字脱却を旗印に苦労を共にした連中だ。
一人一人と手を取り合いたい気分だが、センチメンタリズムは性に合わないので、お互いの今後の健闘を誓って、笑顔でグッバイしよう。
次の仕事も、楽ではない。
むしろ今迄にも増して、厳しい環境を覚悟しなければならない。
しかしいつもそうだったが、
「人間至る所青山あり。」
「捨てる神あらば、拾う神あり。」
「ケセラセラ、先の事など分からない。」
楽観的なのが、当方の取り柄だ。
モットーは
「明朗」
「前向き」
「遊び好き」
「欲が深くて」
「いいかげん」
今迄がそんな人生だったし、今からも同じように生きていくだろう。
