昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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スペインにて

今の仕事の最後のご奉公で、スペインに出張した。
ちょうど二年ぶり。

前回はロンドンからスペイン行き飛行機が飛ばず一悶着があったので、今回はパリ経由でバレンシアに入った。
成田発が小一時間遅れた割には、パリ到着は予定時間前。
但し地上係員がいないためタラップが間に合わず、結局は予定通りになってしまった。
イミグレーション終了後三時間、パリ空港でブラブラ。
エアフランスはまるで正確に、22時にバレンシアに到着。

ホテルにチェックイン後、ヨーロッパのエージェントと22時半から夕食。
こんなに遅くから夕食なんて日本では考えられないが、もっと驚くのは23時になっても席が空くのを待っている客が列を成している事。
名物サンガリアを飲み、パエリアを食べると、あっという間に腹が膨れる。
一時間半ほどで料理を満喫、早々にホテルに引き上げた。
時差があり、日本なら午前7時なので、眠くて仕方がない。
飛行機の中で寝たのは精々2時間程度で、しかも眠りは浅い。
凡そ一日中起きていた事になるので、風呂もソコソコに、睡眠誘発剤を服用しすぐにベッドイン。

翌朝、現地時間午前7時半まで熟睡。
最近では、これほど良く寝た記憶がない。
外は抜けるような青空、日光が肌を刺すように痛いが、湿気がないので辛さはない。
すぐに朝食と思ったら、何と8時からスタートとの事。
こんなに朝食が遅いホテルは初めてだ。
夜が遅いスペイン人は、朝も遅い。

まるで美味くない朝食をとった後、いよいよ顧客へ挨拶周りだが、まだ厳しい価格交渉が残っている。
30分の予定が、一時間半も要した。
「数量を増やすから値段を下げろ」に対して「それは出来ない」と、押し問答の押し競饅頭が延々と続く。
最後は、「当方、今日が最後の出張。ここで決まらないと、次は振り出しに戻った交渉になるよ」と、半ば脅迫のような台詞で無理やり決着させた。

例によって終った後は、「今日は実り多い交渉だった。ありがとう」と、ノーサイドになる。
それまでの丁々発止の遣り取りや駆け引きなど、見事に忘れたように見える。
誠にアングロサクソンやラテン連中は、ハードネゴシエーターが多い。