昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

我ながら勝手な人間だなァ

我ながら、他人に厳しく、且つ見方が偏っている。
嫌いになると、見る物、聞く物、全てが嫌になってしまう。
晴れて民主党代表の座を堅持した、日本国総理大臣菅直人についてだ。
あの聞き苦しい声、引きつったような作り笑い、全く似合わないガッツポーズ。
選挙運動中のパフォーマンスの全てが、反吐が出るほど嫌だった。
それが何と、再選を果たし仏頂面に戻った今では、普通の顔すら見たくない。
反吐どころではない、ヘドロが出そうな気がする。

ところが日経新聞世論調査では、民主党代表選後の菅内閣支持率が71%らしい。
もはや何をかいわんや。
僕は人気のある政治なんかあり得ないと思っている人間だが、ただ、理屈は何とでもつく物。
「国民は、民主党の権力闘争には辟易していた。カネと権力に汚れた政治家、小沢一郎を破った菅直人が、民主党の挙党一致を実現し、果断な経済政策を実行すると期待している」だって。
しかし、菅直人が選挙直後に唱えた挙党一致は、選挙中のお互いの激しい中傷合戦を考えれば、今更仲良くやるなんて土台無理。
ただただ、「総理大臣を続けたい」一心だった菅直人にとっては、代表選には勝ったものの、背に腹は代えられない選挙戦術で、身内に敵を作ってしまった。
かくなる上は、結局は漠然とした世論頼みで、反小沢路線を突っ走るしか方法がない。
小沢一郎に敵対する事でしか、人気を維持できないのだ。

しかしそのやり方で、内閣支持率が維持できるものではない。
日本で最も不人気政治家、小沢一郎を破った菅直人を「国民の総意」が称賛するのは今だけ。
反小沢路線は、内部権力闘争の引き締めには役立つが、景気の回復には全く無縁の政策だ。
経済を立て直す為には、円高是正、内需喚起、デフレ脱却等、どこにも処方箋の無い政策を、果敢に実行する能力が必要になる。
また外交面でも、覇権主義中国にどう立ち向かうか、アメリカとの関係改善、沖縄米軍基地問題等、これまた正解が見当たらない。

組閣でもたついた結果、キーセクションの幹事長が岡田克也に落ち着いた新生菅内閣だが、誰がなろうとも国会運営はうまくいかない。
民主党内ですらまとまっていないのに、参議院過半数を持たない菅内閣が、山積する難問を「快刀乱麻を断つ」が如くに解決するなんて考えられない。
国家予算すら、年度末までに成立出来ないのではないだろうか。
遅れすぎた円高介入も、一時的な効果を自画自賛していたが、既に資金不足が懸念されている。

そんな政治情勢、経済環境の中で、「最適の人を任命」と、反小沢の組閣に勤しむ菅直人を見ていると、民主党政権の終焉が近い事を願わざるを得ない。