昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

民主党は日米両国で行き詰り!

アメリカで、オバマ民主党は二年前の熱狂が嘘のような歴史的大敗お喫した。
一年前にブームを引き起こした日本の民主党も、今ややる事なす事上手くいかない。
一時的人気に溺れた政党の行き詰りが顕著となった。

僕は、首相就任以降の菅直人の政治姿勢に対しては、全く評価していない。
確かに就任当時は、市民運動家から頂点に上り詰めた新鮮さに期待がなかったわけではない。
しかし、消費税率アップでよろめき、参議院選挙大敗の責任者なのに、「総理大臣が次々と変わるのは良くない」と開き直り、権力の座にしがみついた。
しかし政治家としての国家感もなければ、経済にも弱い。
長引くデフレ、円高に何ら有効な手が打てず、不況感は増すばかりだ。
更には、尖閣列島を巡る中国船の不法行為に目をつぶり、ロシア大統領には日本の北方領土を蹂躙されても、腰が引けたままで毅然とした態度すら取れない。
国際舞台では、まるで無意味な愛想笑いばかりで、威厳の欠片すら見えない。

こんな総理大臣を冠する今の日本は、有史以来の悲劇だと悲憤慷慨してきた。
そしてその怒りが頂点に達する新聞記事を見つけた。
2日、日経新聞二面の、「寸言」と言う小さなコラムだが、自民に配慮」との見出しで、
民主党だけが受け取らないと自民党に出しにくいとの意見が(企業側から)あった」(菅直人首相が衆院予算委員会民主党の企業・団体献金受け取り再開について)
と書いてある。
呆れて物が言えないとはこの事だ。

これを開き直りと言わずして、何と言うのだろう。
民主党マニフェストで、企業・団体献金を廃止の方向に持っていくとうたっていたはずだ。
民主党は、今迄に様々なマニフェスト違反を繰り返したが、「野党の時には気がつかなかった」とか「財源がなかった」とか言い繕ってきた。
だから今更、この点だけをとらえて、「マニフェスト違反」と糾弾しても仕方がないと諦めるしかないが、そんな中でも、この言い訳、言い草はひどい。
自らの約束違反を、他党(自民党)の所為に押し付けながら、献金だけはしっかり頂いてしまう。
献金する企業・団体は、当然ながら見返りを期待している。
民主党はそんな胡散臭いカネを貰わないから、政治主導を発揮できると主張していたはずだ。

確かに献金する側が、慈善運動家であるはずがない。
共産党以外の政党は、そんなヒモ付きの金を受け取りながら政治に取り組んできた。
昨秋の衆議院選挙で、民主党はそんなタブーに切り込み、清冽な政治を期待させ、大勝した。
一年経ったら、「全く目算が違っていた」と企業・団体献金を受け取るのなら、「消費税問題は棚上げ」との約束も、まるで当てにはならない。
現に事業仕分けですら、次の増税への足慣らしと言われている。

巧言令色鮮し仁、一見ウケのいい話は、実は落とし穴が多い。
民主党菅直人も、即刻、退場願いたい。