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小沢一郎に脱藩の勧め

菅直人小沢一郎の喧嘩は、引くに引けないガチンコ勝負になってきた。
それはそうだろう。
菅直人は、今や「私の判断で指示」乱発と小沢切りしか、人気回復の手段を思いつかない。
菅内閣の支持率は危険水域をとうに突破、今や20%程度の体たらくとも言われるが、この間の政策遂行能力を見れば、まだ五分の一も支持者がいる事が信じられない。
小沢一郎は、「菅政権では選挙で連戦連敗」と当てこすったが、別に「選挙のプロ」を自認する小沢一郎がしたり顔で危機感を煽らなくても、今の民主党が選挙に勝つ事は無い。
菅直人が首相に居座る限り、突然変異の如く民主党の政策で景気が良くなる可能性も無い。
更に悲劇的なのは、民主党鳩山由紀夫菅直人の二枚看板を使った後、目ぼしい後継者がいない事だ。

前原誠二は、偽メール事件の痛手が消え去る前に、後見人仙谷尚人の評判が地に落ちてしまった。
岡田克也は、嫌々就任した幹事長の要職が重すぎた。
小沢一郎との対決姿勢の先鋭化ですっかり人相が悪くなり、また原理主義者の融通の利かなさで、民主党政権運営を暗礁に乗り上げさせてしまった。
原口一博は、小沢一郎に擦り寄ったのが失敗、今の民主党では冷や飯組みになっている。
本来なら最有力のはずの小沢一郎は、カネの問題をクリアできず、総理の座などすっかり遠のいた。
要は、民主党政権は、いつ瓦解しても不思議ではない状況下にある。
しかも、昔の自民党のように政権盥回しで生き延びる術も無い。
次に衆議院総選挙があれば、翌日には権力の座から転げ落ちるのが明々白々なので、今の民主党から立候補する政治家など望むべくもない。

小沢一郎鳩山由紀夫は、政権交代を成し遂げたのは自分達の成果と思っているようだが、その二人とも政治家としての地位すら危うい。
一方、何としても総理大臣を続けたいだけの菅直人では、政策面で行き詰るのは必至であり、政権維持は累卵の危うさにある。
わずか一年で、これほどまでに見事に鍍金が剥がれた政党も、なかなか見るチャンスは無い。
「いつでも総理大臣になれた」はずの小沢一郎は、三下政治家の菅直人に離党勧告を受ける屈辱に怯えているように見える。
日本の政治家の中では、良くも悪しくも小沢一郎の存在感は抜けていた。
しかし民主党に残っても、今後また政権を担当できる可能性は無い。
ならば、小沢一郎の進む道は唯一つ。
ついて来る政治家がどんなに少なくとも、ここでも純化路線を徹底し、泥舟の民主党から脱藩する事だ。
小沢一郎のいない民主党は、ド素人の集まりであり、舵取りのいない難破船と一緒だ。
深刻な内部分解の様相を呈している民主党は、政党そのものの寿命が終焉したと思うのだが。