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今年こそ、「打倒!民主党」

衆議院副議長で、民主党顧問、渡部恒三なる政治家がいる。
独特の会津訛りで恬淡とした人柄を装っているが、平野貞夫に言わせると、実はかなりの問題児で、自分の都合のいい事だけを脚色して大袈裟に喋りまくる「おしゃべり恒三」に、大いに迷惑したと嘆いていた。
本来ならとっくにアガリの政治家で良いはずだが、民主党の次の幹部と目される連中を手なずけるなど、娑婆っ気がまるで抜けない。
そもそも小沢一郎の腰巾着だったが、民主党最高顧問の地位を外されて以降は、反小沢の姿勢を強めている。
民主党の黄門様と煽てられ、様々なテレビに出演しては「小沢一郎ほどの大政治家なら引き際はきれいに」と、皮肉たっぷりに足を引っ張る発言を繰り返している。

その渡部恒三が、産経新聞の一面で「国益が第一、党利党略....国が滅ぶ」なる意見を発表した。
大まかな内容は、 「今年は、この国をどうするかよりも党利党略、個利個略の国会、政治になった。その背景に政治とカネの問題がある。政治に携わる者が、政治とカネの問題で国民から疑惑を受けるような事は一切あってはならない。菅内閣は国民の期待にチョット応えきれていないからと、内閣打倒とか政権を交代しろとかの声は少ない。我々は政治とカネの問題にけじめをきちっとつけるべき時に来ている。(中略)何か問題があれば解散・総選挙するのは中選挙区時代の話。政権交代して民主党は四年間政権を任されている。何より政争をやって政治空白を作る暇は残されていない。これをやったら有利だ、不利だと、党利党略を言っていたら国が滅びる」と言うもの。

これこそ、一見中立を装いながら、実は菅内閣の延命を企てる党利党略に基づいた意見の代表だ。
先ずは、菅直人が政権人気取りの切り札として打出した小沢一郎切りを、政治とカネこそ最優先課題と繰り返している事。
更には、「菅内閣打倒の声は少ない」と、自分の都合で勝手に断定している事。
解散・総選挙をしたら民主党がボロ負けするのが明白なので、四年間は民主党が政権を任されたとか、政治空白を作ってはいけないとか、必死に解散を避けようとしている事。
菅直人の後見人気取りの渡部恒三だが、民主党が野党だった時の発言を思い出す恥らいが少しでもあれば、こんな厚かましい事は絶対に言えないはずだ。

打倒民主党の声が大多数かどうかは主観だが、支持率が20%ソコソコに落ちているのは、どのマスコミの調査でも一緒だ。
四年間解散しない権利は民主党政権にあるが、「四年間を任せた」と投票した人が何人いるのかは不明だ。
少なくとも最近の選挙結果から判断しても、民主党政権が四年間続くのを良しとする世論ではないはずだ。

渡部恒三民主党の党内権力闘争では、「「次の選挙で当選する小沢チルドレンはいないから、解散の脅しをかけると腰砕けになる」と発言した。
彼は、次の選挙で落選する小沢チルドレンは、民主党の議員とは思っていないようだ。
小沢チルドレンが落選すれば、小沢一郎の政治力は落ちるが、民主党も政権の座にいる事は出来ない。
小沢チルドレンは世間知らずが多数かもしれないが、昨年の衆議院選での政権交代は、そんな馬鹿な民主党議員達への国民の幻想で生まれたものだ。
その連中の落選を期待するのは、将に天に唾する行為でしかない。
これこそ、渡部恒三の個利個略の表れだ。

渡部恒三は、「菅内閣打倒とか、政権を交代しろとの声は少ない」と書いた。
ならば、昨年一年間で鳩山にも菅にも小沢にも仙谷にも、何より民主党その物にすっかり嫌気がさした僕は、新春早々、声を大にして言いたい。
「打倒、菅内閣!」
民主党は、即刻政権を交代しろ!」
と。