党首討論を終えた公明党山口那津男代表は、菅直人を「首相としてだけではなく、人間的にも問題あり」と評した。
妙に居丈高な態度を繰り返す菅直人に、呆れ果てたのだろう。
ネット社会では、一時話題になったタイガーマスク現象の主人公伊達直人と、日本国総理大臣菅直人を面白おかしく比較している。
伊達は思いやり、菅は思いつき。
伊達はプレセントを持参する、菅はプレゼンで自賛する。
伊達はイロイロする、菅はイライラする。
伊達は無言で立ち去る、菅は多言で居直る。
伊達は正体を語らない。菅は詳細を語れない。
伊達は全国に現れる、菅は全国で笑われる。
伊達は名を出さず行動、菅は口だけ出して行動しない。
まさに言い得て妙なり。
ネット社会には、批判精神に富んだ市井の民がたくさんいるものだ。
菅直人が首相としての資質に大いに問題があるのは、既に大いに人口に膾炙している。
菅直人が鳩山由紀夫の後を継いで総理大臣に就任した時、小沢一郎に対して「しばらく静かにしておいて」と大見えを切った事で内閣支持率が大きくアップした。
当初は内心ビクビクだっただろうが、彼はその成功体験が忘れられないようだ。
その後も、事あるごとに小沢一郎切りを画策する事で、支持率回復を目指した。
その狙いは、自らの政権延命でしかない。
この一年間で、将に権力にしがみつく、醜い程の我利我利亡者体質を曝け出した。
その権化が、今国会で「小沢一郎が子供手当26千円を提案した時は吃驚した」発言だろう。
民主党が無責任極まりない子供手当を推進した時、確かに小沢一郎は実力者だったが、菅直人も副代表だったはずだ。
今更、「悪かったのは小沢一郎で、自分は当事者ではなかった」とは、呆れ果てる責任逃れだ。
後で発言の真意を問われると、「吃驚したからそう言っただけ」と居直っている。
さすがに民主党内にも、「総理大臣には、思っても言ってはいけない事がある」との、良心的な意見もあるようだが、一日でも長く総理大臣の地位にいたい菅直人には馬耳東風でしかない。
事ここに至ると、山口那津男ならずとも、菅直人の人間性に疑問を持たざるを得ない。
また、岡田克也幹事長もひどい。
儘ならぬ政権運営の責任を一身に感じるかのような不気味な顔つきで、ひたすら小沢一郎切りの先兵の役目を果たしてきた。
ついには民主党内で小沢派の若手を「いま野次った人は立て!」と、小学校の先生みたいな処罰を与えた。
そもそも菅直人夫人を使った民主党PRパンフレットは、誰がどのような手続きで決めたのかを議論している時、野次り方の行儀まで論うとは、民主党の民主主義もお里が知れる。
現在は、こんな危うい総理大臣と幹事長が国を運営している。
自民党が優れた政党とは思わない。
しかしそれでも、今の民主党に比べれば、少々はマシな方だろう。
僕は、一日も早い解散総選挙の実現を待ち焦がれている。