昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

「1000万倍は間違いでした」だとぉ??!!!

まさに、「何だ!そりゃ?」の松田優作バリの台詞が出てしまう。

27日日曜日「発電所2号機周辺から、通常の1000万倍高濃度のヨウ素134が検出された」とのニュースが流された。
ヨウ素134が何なのか知らなくても、一瞬腰が浮くほど衝撃的な内容だ。
いつもは冷静な説明に終始するNHKの解説委員も、さすがに「これは危険なレベル」と緊張顔だった。

ところが、翌日「放射性物質セシウム134で、濃度は10万倍」と、種類も違うし、数値は大幅に下方修正された。
今回の原発事故ですっかり鍍金が剥げ落ちたが、東電と言えば世界にその技術レベルの高さをアピールしていた会社のはず。
その信用を背景に、「日本の原発は世界一安全」神話が生まれたし、海外に日本原発システムを積極的に輸出しようと画策していた。
日本原発の安全性などすっかり消え失せると同時に、ビジネスチャンスも雲散霧消。
それだけでなく、断末魔の東電が、更に恥の上塗りをしているようなものだ。

大体、1000万倍なる数値を、しっかり検証もせずに、対外的に発表してしまう気が知れない。
我々、原子力素人は、規制値を少しでもオーバーしたら、それだけで恐れ慄いているものだ。
それを1000万倍レベルとなると、完全に一部が爆発したのではと思わざるを得ない。
データを発表した東電側も、余りに高い値だったので、少しは疑問を持ったようだ。
午後に再測定したところ間違いが判明したらしいのだが、こんな稚拙な連中が最も危険極まりない原発を動かしていたのかと思うと恐ろしい。

今回の原発事故も、想定外の津波の所為にされているが、人災の部分もあるに違いない。
天文学的な1000万倍に比べれば少しはましだろうが、しかし10万倍でも大変な数字で、「やれやれ良かった」レベルではない。
先憂後楽で、先に大変なショックを与えて、実は10万倍の深刻さを隠す為の高等手段だったのではと疑ってみたが、今の東電にそんな余裕があろうはずもない。

原発トラブル沈静化の為に、様々な対処法を実践してきたが、全く効果が上がらない。
むしろ現状は、ドンドン悪化しているとしか思えない。
政府も東電も、何をやってもうまくいかず右往左往しているだけ。
今回のご発表から、そんな現実が透けて見える。

政府も東電も、福島原発問題の解決能力はなさそうと覚悟せざるを得ない。
これは大変な事だ。