昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ロンドン市内観光

朝から大英博物館見学へ。
別名、泥棒博物館。
世界中から、勝手に金銀財宝を持ち去り、あたかも自国の財産のように展示している。
さすがに最近では、世界中から「元の持ち主に返すべき」との非難があるが、本来厚かましいイギリス人には、蛙の顔に○便!
敢えて彼らの肩を持つとすれば、せめてもの罪滅ぼしに入館料が只の点だけか。
それにしても、陳列品の数の多さには驚いてしまう。
とても一日で、見尽くせるものでもない。
興味のない場所はドンドン飛ばし、4時間近く見て回っても未だ三分の一程度は残っている。
日本コーナーには喜多川歌麿の浮世絵が、日本でもお目にかかれないほど大量に展示されていた。
最後の四点は、海外で日本男子を過大評価させる一因となった見事な春画
当方、初めて現物を見て大いに驚いた。
しかしもっと吃驚したのは、海外のうら若き女性達が春画の前に集まり、品評会を始めた事。

大英博物館の後は、ラーメンショップ「せと」で遅めの昼食。
隣の女性は昼間から、ビール、餃子、山盛りの焼き蕎麦をムシャムシャ食べている。
こんな連中と戦争した昔の日本は、世間知らずだったのか、はたまた勇気があったのか!
肝心のラーメンは、今や日本では時代遅れの味付けなのだが、味に鈍感なイギリス人には人気があるようで、いつまでも客足が途絶えることがなかった。

腹ごしらえの後は、ビートルズのレコード録音で有名になったアビーロードへ。
何の変哲もない交差点に10組ほどの観光客が集まって、ビートルズと同じ格好で写真を撮っている。
その都度、車は徐行したり止まったり、迷惑極まりないだろうが、遠方からの観光客は全く意に介していない。
元レコーディングの家の周りの白い壁は、ファンの落書きで埋まっている。
ビートルズのメンバーも、あの世で嘆いているだろう。

夜はオペラ鑑賞。
出し物は、「ウェルテル」。
当方、正直言ってオペラなんぞまるで素人。
この年になっての恋愛モノを見るのは些か面映いが、嫁さんの好みなので文句は言えない。
しかも、全く理解不能なフランス語での舞台進行。
画面に現れる英語表示の単語を電子辞書で調べていたら、後ろの立見席の親父に怒られた。
途中休憩を挟むと3時間半の大作だが、それでも易しい単語に翻訳しているので、初体験の当方でも充分にストーリーが理解できる。
ウェルテルの愛の純粋さがメインストーリーだが、早い話が人妻に恋したストーカー。
終了が午後11時になるほどだったが、観客が一斉に立ち上り、「ブラボー」を連呼する。
しかし俄か素人評論家の当方、一番の見せ場で主役の声が擦れた事を見逃さない。
嫁さんから、「欠点ではなく良い所を見つけるべき」と諭されるが、「高い金を要求するプロにそんな配慮は不要、むしろ条件反射の決まり事のように、見境もなく賞賛する方が問題だ」と、能書きを垂れておいた。