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菅直人が退陣しても?

西岡武夫参議院議長にしては極めて異例に、「菅直人は即刻退陣するべき」と迫っても、権力の亡者、菅直人には蛙の面に小便。
僕は西岡議長と全く同意見だが、肝心の菅直人に全く意に介する風がない。
むしろ、未曽有の震災や、出口が全く見えない福島原発事故対策すら、菅直人にとっては政権延命の手段でしかない。
菅直人の反対勢力が、菅直人の無能さについてどんなに理を尽くして訴えても、本人は任期一杯総理大臣の地位にしがみ付きたいのだから、どうにも打つ手がない。
これ程ひどい政権なのに、更に三年間は居座られると、日本は経済が失速するだけではなく国際的使用も失墜する。
我々は政権交代との美辞麗句に踊らされた結果、民主党政権と共に日本沈没を目撃する事になる。

だからこそ、一刻も早い菅直人の退陣が喫緊の課題なのだが、「では後継首相は?」と問われると返事に窮する。
誰がなっても、菅直人より悪い事はない。
それは断言できるが、さて、敗戦直後にも匹敵する国難の舵取りとして、「この人こそ」と期待を込めて政治を託する人材が、与野党を問わす全く見当たらない。
民主党では、実質オーナーの鳩山由紀夫は、既に全世界にルーパーだった事が知れ渡った。
小沢一郎は、陸山会政治資金処理の胡散臭さから、政治家としての信頼感がない。
前原誠司は、メール事件処理でリーダーとしての資質が問題視され、最近では外国人からの不法献金で、外務大臣を辞している。
野田、海江田、樽床、枝野は、どう見てもサンピン政治家でしかない。
節電担当相の連舫もまた、何ら具体的な成果をあげる事もなく、単なるパフォーマンス政治家でしかなかった。
一番の実力者は仙谷由人だろうが、「ヒダリがかった政治姿勢」のイメージが抜けない。

民主党がこれ程の体たらくなのだから、最大野党の自民党にとっては政権復帰の絶好のチャンスなのだろうが、谷垣禎一総裁の頼りなさもひどい。
菅直人に大連立を持ちかけられた時の優柔不断さ、内閣不信任案提出の決断力の無さ、何よりも全身に立ちこめる頼りなさを見れば、やはり日本の総理大臣としての適格性を備えているとは思えない。
公明党は、バックの創価学会傀儡なので、政権の触媒的な効能はあっても。主役の座は重い。
社民党共産党国民新党みんなの党では、支持者が少なすぎる。
村山富一を首相にした野合の連立政権での失敗例があるので、こんな政党から首相を出してはいけない。

日本は、今でこそすっかり化けの皮が剥げかかっているが、経済でも技術でも、一時期は世界から尊敬を集めたし、我々自身が世界トップと信じ込んでいた時期がある。
しかし政治だけは、一度として世界に影響を与える事もなく、全く進歩の跡が見えないどころか、今や世界のどこからも相手にされないレベルになってきた。
結果として、菅直人は最悪に駄目だけど、菅直人に代わる政治家も見当たらない事になってしまう。
政治には、全く期待ができない。
ケネディではないが、「国家が何をやってくれるかではなく、自分が何をできるのか」と、自問自答するしかない。