昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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株安が止まらない

どうにも株安が止まらない。
日経ダウ平均株価は9千円を割り込んだ。
前日比150円以上下がっている。
株を持っている人達の、苦渋の顔が眼に浮かぶ。
我が家も例外ではない。
株安になるたびに、資産価値が毀損される。
既に含み損、10万円。
いやぁ、大変な事だ。

なんて言ってると、周辺から殴られそうになる。
以上は事実ではあるが、「10万円なんて損したうちに入らない」と言う人が多い。
ごく近しい人で、5百万円以上損している事をカミングアウトした人が五人いる。
悔しくて黙っている人も、結構多いはずだ。
株なんてそんなもの、儲けも損も確率は五分五分。
資本主義社会で生きているのだから、「欲に目が眩んだだけで、身から出た錆」と、冷たく突き放すのが筋だろうが、それにしても数百万円単位の損失は穏やかではない。

当方、株にそんなに興味がある方ではない。
それでも今までの戦績は、極めて優秀だ。
最初に、第一回目のNTT株で大儲けした。
確か110万円程度で一株購入し、230万円で売却した。
それから数年後、暴落した同じNTT株を70万円で購入、75万円で売却した。
よって、二戦して二勝、勝率十割を誇る。
失敗例の方は、今から15年ほど前、職場の先輩から自社株を買う事を薦められた時の対応だ。
「我が社の株は現在160円、最悪潰れても経費込みで20万円程度の損なので遊びと思って買ったら」と教えられた。
それもそうだと思い、翌日手配したら180円にアップしている。
わずか2万円だが、隣の人よりも高く買うのが癪に障り「ヤメタ!」
ところがそれから、ドンドン上がり始め、何と数ヶ月で千円を突破した。
アタマにきたので、先輩を「インサイダー取引の疑念があるので、利益を半分よこせ」と脅迫。
ところがかの先輩も、「バカ言え、僕も400円で売ってしまい、60万円以上損をしている気分だ」と嘆いていた。

株は、底値で買って頂点で売り抜けるなんて至難の業。
と言うより素人では不可能。
また稀に儲かっても、すぐに他の株を購入し、結局は損をしているケースが大半。
現在我が家所有の株は、一時期は買値よりも上がって大いに気分が良かったが、マイナスに転じて既に3年ほど経過している。
更に最近の株安傾向で、日一日と資産が目減り状態なので先行きは暗い。

この道数十年の先輩達人から、「株で儲かりたいなら、毎日の株価欄を見ない事」と教えられた。
連日株価を気にしているようでは、下がった時は不安感で精神的にも持たないし、少しでも上がるとすぐに売りたくなってしまう。
買った事すら忘れていて、数年後に「あれッ、こんなに上がっている」と気がつく程度がちょうど良い、   のだそうだ。
「そこまで達観しないと、株で身を滅ぼすゾ」と忠告されたが、最近の世界同時株安を見ると、わずか10万円の損でも将来が心配になってしまう。