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菅直人が退陣してもネェ

史上最悪、ペテン師とまで罵られた菅直人が退陣を覚悟したらしい。
悪知恵の限りを尽くして自らの延命工作を繰り返してきたが、万策尽きた!らしい。
と言うか、自民党の出方を読み間違えたとの見方が一般的だ。
自民党解散総選挙を求めて、辞任条件の三法案成立には絶対に協力しない。
その分、グズグズあの手この手で引き延ばしていれば、任期一杯の後二年間総理大臣の地位にしがみ付ける。
そんな打算で政権運営してきたのだろうが、支持率は低下の一途。
周りを見渡しても、民主党にさえ支えてくれる仲間は誰もいない。
四面楚歌どころか、身内のはずの執行部、岡田幹事長からも退陣要求をされる。
コント集団のニュースペーパーが「ヤメロコールで国民の声を見事に一つにした菅直人は、稀代の名君だ」と皮肉っていたが、これ程孤立無援の総理大臣に出会うチャンスは、そうそうにはない。
そんな菅直人の、正視に堪えないニヤケ面を見る不愉快さも、もう暫くの辛抱で解放される。

しかし菅直人の後釜はどうなるのだろう。
案の定、後継者争いが姦しくなってきた。
野田佳彦、馬渕澄夫、小沢鋭仁なんぞ、既に色気満々。
他にも涙の海江田万里、馬の様な鹿野道彦、難波のアンチャン樽床伸二らの名前が挙がっている。
しかし、本来菅直人ベッタリだったはずのフランケン岡田が菅オロシに走ったのは、後継者選びを自分の意に沿うように進める為と言うから、開いた口が塞がらない。
岡田を始め、彼らの中には、「短期間で総理大臣が代わるのは、日本の国際的信用に悖る」と、昨年の代表選で菅直人続投を主張した輩が多い。
一年後にはその菅直人を、執行部が先頭になって引き摺り下ろそうとする。
菅直人が最低のハチャメチャ総理大臣だったのは間違いないが、それを選んだのは民主党国会議員連中だ。
ましてやそのお先棒を担いだ岡田や野田は、当分は謹慎してしかるべきだろう。

また菅オロシの為とは言え、自民党と妥協する為にマニフェストの看板政策を悉く捨て去ったのは如何なものか。
小沢一郎鳩山由紀夫のようにマニフェスト至上主義も困るが、少なくとも国民への公約を守ると言う点からは、「やってみたら無理でした」では済まない。
自民党に坊主懺悔するような中身で政権交代を実現したのなら、むしろ菅直人が画策した国会解散、総選挙で、出直し民主党の信を問う事こそ議会制民主主義のあるべき姿だと思う。

菅直人の後釜が誰になろうと、民主党政権が続く限り、経済も原発も震災の後処理も、事態が改善されるとは思えない。
民主党政権は、政権交代すれば日本の政治が変わるのではとの期待をモノの見事に裏切った。
この間の政治は、まるで無為無策
国際的信用も、かってない程に落ち込んでしまった。
泡沫の夢が、単に悪夢に過ぎなかった事が分かっただけでも良しとせざるを得ない。
高い買い物だったが、「次の選挙では民主党に投票しない」と、そう諦める事だ。