昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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芦田愛菜!親の顔が見てみたい

芦田愛菜
今をときめく大人気子役。
テレビで、顔を見ない日が無い。
天才的演技に加え、最近ではCDまで発売。
しかも売行きまで好調の由。
あまりの超多忙ぶりに、寝不足からくる健康不安や、「学校の勉強は大丈夫か?」など、いらぬお節介まで焼かれている。
稼ぎも半端ではない(だろう)。
あんな可愛い娘を持って、親は鼻高々だろうとヤッカミたくなる。
娘の顔は些か食傷気味だが、しかし両親は全く露出されない。
「アァ、親の顔が見てみたい!」

普通「親の顔が見てみたい」のは、あまり良い話ではない。
出来の悪い子供を評して、「あんな子に育てた親は一体どんな顔をしているのか?」と、子育て失敗の例として用いられる。
だから人気が日本中を席巻している芦田愛菜に関しては、間違った引用になる。
しかし、である。
当方敢えて、悪い意味で「親の顔が見てみたい」気がしている。

芦田愛菜は、稀代の天才子役かもしれない。
確かにテレビの演技を見ても、その表現力には目を見張る。
目一杯悲しい顔も見せるし、笑顔は底抜けに明るい。
しかし所詮は七歳の子供だ。
他人に憑依したような演技を続けると、そのうちに自分を見失ってしまう。
過去にも天才と称された子役は多くいたが、そのほとんどが大成しないのは決して偶然ではない。
ガキに名演技を強いるのは、実は無理で過酷な要求なのだ。

テレビで見る限り愛くるしい芦田愛菜も、既に勘違い症に罹ったようで、共演した鈴木福とはすっかり仲違いしているらしい。
天才肌を自認する芦田愛菜は、鈴木福の演技がモノ足らず、きつい調子で駄目出しをするのだそうな。
鈴木福はすっかり萎縮し、芦田愛菜を避けるようになったと噂されている。
オイオイ、芦田愛菜とは一体何様だ!
確かに芦田と鈴木を二人並べると、明らかに演技力には差がある。
しかしいくら演技が上手いからといって、わずか七歳のガキが同じ年の子供を演技指導するのか。
芦田愛菜の笑顔の裏には、のべつ幕なしにテレビに出演させられ、周囲から褒めちぎられ、持て囃され、結果的に己を失うほどに老成こけて、増長した子供の顔が透けている。

一時期の稼ぎに目がくらみ、過剰に露出すると、飽きられるのも早い。
歌に踊りに演技にと、芦田愛菜の八面六臂の活躍ぶりを見るにつけ、「親の顔が見てみたい」と、そう思う。
天才ならば、天分を大事に育てるべきだ。
マァ、これこそいらぬお節介かもしれないが。