昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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柏レイソルJ1制覇を喜んでばかりはいられない

サッカーって、ルールは世界共通で分かり易いし、野球に比べるとはるかに国際的だ。
バブル末期にスタートしたJ・リーグは、支援企業の広告塔ではなく、サポーター制度で地方に溶け込むクラブを目指したので、「オラが町のプロサッカーチーム」が出来上がってきた。
日本のプロ野球は、相も変わらず企業の広告塔意識が抜けきれない。
赤字球団の横浜ベースターズを買収したDeNAの目的は、ズバリ「社名を売り込む為。」
こんな野球は、オリンピック種目からも外され、益々アメリカ大陸とアジア地区のローカルスポーツと化していくだろう。

ところで、その2011年J・リーグは、柏レイソルの初優勝で幕を閉じた。
昨年はJ2で昇格を争っていたのだから、J1復帰後いきなりの優勝については「奇跡!」とまで称賛されている。
確かに1年間かけてチャンピオンフラッグを争い、勝ち点トップなのだからマグレ勝ちではないだろう。
去年の苦しさ、悔しさを乗り終えた柏レイソルさん、おめでとう!

そもそもこの親会社は、我がグループが一時、業務で付き合っていた事がある。
その時、レイソルクリスマスパーティー券を貰ったが、当時のチームは弱かったし、別段興味もないので、知り合いのサポーターにくれてやった。
彼は「レイソルの全選手に会えた」と大興奮、その後暫くはこっちの言う事を何でも聞いてくれた。
そんなこんなの縁があるので、柏レイソルの優勝は他人事ではなく喜んでいる。

しかし、だ。
プロサッカー球団を束ねるJリーグに聞きたい!
こんなに簡単に下剋上が起きていいの?
Jリーグの権威は一体どこに行ったの?

プロとアマの差が一番大きいスポーツは、相撲と言われてきた。
テニスも将棋もそうだ。
逆に、アマチュアが比較的簡単にプロ並みになれる代表格はボーリング。
だから人気が長持ちしない。
プロのトップクラスは、アマチュアから遥か離れた超人でなければならず、だからこそ憧れられるし尊敬される。
柏レイソルはJ1とJ2を行ったり来たりだったが、一応プロ集団なので、アマチュアを同列には論じられない。
しかし、J1とJ2は厳然たる差がなければ、Jリーグ全体のピラミッド構造を保つ事が出来ない。
J1のトップクラスは、J2から見ると仰ぎ見るように強いチームであるべきだ。

柏レイソルには何一つ恨みはないが、昇格即優勝を許すようでは、Jリーグにとってヨーロッパ、南米、アフリカのレベルは遥かに遠い。