昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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携帯電話はとっても便利だが

文明の利器、携帯電話。
若い連中は、あらゆる情報を携帯電話にインストールしているので、今や、これがないと仕事にならない。
携帯電話をなくすと、重要情報漏洩の罪で始末書モノになってくる。
当方の様なロートル企業戦士も、会社から一丁前に貸与されている。
若い連中と一緒に出張すると、奴等はトコロ構わず関係者と電話で連絡をとる。
当方の場合は、ほとんど発信専用、受信する事は稀だ。

だから偶に電話がかかってくると慌ててしまう。
一度とんでもないチョンボを仕出かした。
時は今から7~8年ほど前、丁度携帯電話がサラリーマンの必須アイテムになりかかった頃だ。
場所は、超のつく大会社の一階のトイレ。
僕は宛がわれたばかりの携帯電話を前の棚に置いて、イイ気持ちで、小の用足しの最中だった。
そんな時に、目の前の携帯電話の呼び出し音が鳴りだした。
携帯電話に慣れていなかった当方、その瞬間にミニパニックに陥いる。
「早く受電ボタンを押さないといけない」と、慌てふためいて携帯電話の手に取る。
途端に自分が今まで何をしていたかを、すっかり失念してしまった。

そのまま電話しながら、トイレ内を移動する。
そして将にトイレの出口まで来て、初めて我が「ビッグジョン」が収納されていないままの状態である事に気がつく。
思わず「ア~アッ!」と大声が出て、慌てて前を押える事態となった。
その時の光景を思い出すと、今でも冷や汗が出る。
以来、携帯電話が鳴ると、血圧が急速に上がる。

知人にそんな話をしたら、彼もトイレでの携帯電話では恥ずかしい思い出があると言いだした。
彼の場合は、大の用足し中に携帯電話が鳴りだしたらしい。
顧客からの電話なので便座に座ったままで商談を進めて電話が終わったところで、後ろの個室から「○○さんでしょ?」と声をかけられたらしい。
大声で喋っていたのですっかり素性がバレてしまい、それから前後の個室を通して世間話をする羽目になってしまった由。
冷静になった後の彼は、「何もトイレで話す事はなかった」と反省していた。
その時トイレにいた人には、何とも奇妙奇天烈な会話と映っただろう。

携帯電話はとっても便利だが、受け手の状況を一切無視して掛かってくる。
本来は、果たしてそこまで急いで連絡を取る必要があるのかとも思うが、我々は一旦携帯電話を使い始めると、トコトン便利に使ってしまう。
その為に、精神的に忙しくなったような気がしてならない。