昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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右か左か?!

自分では、右翼でもなく左翼でもない、中道と思っている。

常日頃から、どう見たってセンターよりも左ではないことは自覚している。
若いころには、共産主義は絶対平等社会を実現する思想との幻想を持ち、共産主義の勉強もしたが、実際の全ての共産主義国家は、資本主義よりもはるかに劣悪な格差社会になっていることが分かり、一挙に熱が冷めてしまった。
むしろ少々齧った所為か、爾来共産主義に対しては極めて批判的だ。

一方の右翼って、町の暴力団との差が分からない。
ファッションも軍服着用、剃り込みのヘアスタイル、眉を剃り落したりした、如何にもそれ風の連中が多く、とても好感を持てない。
また人の迷惑も顧みず、街宣車で喚き散らしたりするので、知性的な雰囲気がない。
よって自分では、右翼からは最も離れた存在と確信してきた。

即ち、右でもなければ左でもない、中庸な存在を自認し、自称してきた。

しかし妻の見立ては違う。
「あなたと長く一緒に生活してきたから、私には分かる。あなたは絶対にウ・ヨ・ク!」と断定する。
確かに言われてみれば、石原慎太郎は嫌いだが、彼の主張の一部に共鳴している。
日本維新の会は、選挙目当てに集まったポピュリズムの塊の様な連中の胡散臭さには批判的だが、当方の仕事に関する考え方は、リーダーの橋下徹の割り切り発想と一脈相通じるものがある。
安倍晋三新総理大臣が掲げている、憲法改正には賛成だ。

誤解されては困るが、別段占領軍に押し付けられた憲法だから改正するべきとは思っているのではない。
憲法でも法律でも、現状に合わなくなれば変えるべきと思っているだけだ。
昨今のアジア情勢、とりわけ狼藉の限りを尽くしている韓国、北朝鮮、中国に対する外交カードとして、軍備の充実は不可避だ。
話し合えば分かる相手ではない。
国際社会では、右の頬を打たれたから、左の頬を出したりすると、アッと言う間に叩きのめされ、骨の髄までしゃぶり尽される。

しかし今の憲法制定時には、こんな隣国との緊張関係は想定されなかった。
付け焼刃で自衛隊を創立したが、たびたび政争の具として扱われた結果、日本を守る軍隊としての位置付けは、何とも中途半端な、極めてアヤフヤな存在のまま放置されてきた。
自衛隊なんて、どこから見ても軍隊そのものだが、与党も野党も言葉の遊びで、わざわざ「自衛の為の部隊」と言い訳をしてごまかしてきた。
こんなことで、自衛隊員のモチベーションが維持できるはずがない。
そんな憲法なんて、サッサと変えればいい。

しかしこう言うと、全く幼児性が抜け切れない左翼陣営からは、「平和憲法を改悪するなんて」と、まるで没理論的、ヒステリックな反応が返ってくる。
世界中のどの国も、自国の領土を守ることは、あらゆる政策に優先している。
たまたま四方を海に囲まれているため、日本人の領土意識はまるで低い。
尖閣列島に迫りくる中国人の厚かましさの方こそ、世界ではごく普通の常識だ。
国際司法裁判で領土が守れると思っている日本は、あまりにも能天気が過ぎる。

民主主義は、多数決で物事を決めるシステムだが、選挙権を持つ国民の多くは決して志が高いわけではない。
投票を決めるポイントは自分に都合のいい政策を唱える候補者であって、天下国家への憂えではない。
今回だってほぼ全政党が、消費税、原発、TPPには反対、もしくは態度を鮮明にはしなかった。
こんなポピュリズム選挙で勝ち上がった政治家や政党に、期待する方がおかしい。
戦争放棄は崇高な理念だが、それを言葉にすれば平和が叶うとでも思っているのだろうか。
憲法を変えれば軍国主義が復帰するような、被害者意識妄想に駆られている平和ボケの連中にお付き合いするのは疲れる。

以上の考えを冷静に見返すと、本人の思いとは別で、やはり妻の言う通り中道よりも少々右寄りかな。