昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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井戸木鴻樹って凄い

アメリカシニアツァーで,、井戸木鴻樹が優勝した。

メジャー制覇なのだから凄い。
アメリカ女子ツァーでは、既に樋口久子岡本綾子、小林浩美がメジャー大会で優勝をして、大和撫子の存在感を示していた。
(この三人の女子ゴルファーをを大和撫子と称するのは抵抗感があるが、三人が凄いゴルファーだったことは、誰も否定できない)
しかし男子プロゴルファーにとって、メジャー制覇はまだまだ遠い夢。

そんな状況なのに、男子シニアツァーのメジャーを日本人が勝ったとなると、日本男児ならぬ、日本男老人これにあり!を世界に示したことになる。
同じ老人仲間として、殊の外うれしい。

日本でのシニアツァーは、何となくマイナーのイメージが強く、賞金も小さいが、アメリカでは人気だけでなく、社会的ステータスが極めて高い。
あの「世界の青木」だって、アメリカシニアにしっかり溶け込んで9勝もしていたらしいが、しかしメジャーを勝ってはいない。
今回、井戸木鴻樹が優勝を争った相手は、ケニー・ペリー、ジェイ・ハース、マーク・オメーラ等、綺羅星のようなゴルファー連中なので、井戸木鴻樹の快挙は尚のこと価値がある。

アメリカのレギュラーツァーは、今やタイガー・ウッズを先頭に、バッバ・ワトソン、マキロイ、ミケルソン等、飛ばし屋ながらアイアンも上手い連中が席巻しているので、石川遼では歯が立たない。
わずかに松山茂樹に期待がかかるが、もうちょっと時間が必要だろう。
女子も、宮里藍宮里美香は、偶に上位に食い込むが、あのブーチャン外国人の中に入ると、体格面でのハンディキャップを乗り越えるのは大変そうだ。

しかしシニアツァーなら、鍛えぬいたテクニックで、外国人年寄りに充分に対抗できる。
そんなことを、井戸木鴻樹は証明してくれた。
日ごろ国際競争に悩み抜いている身としては、我がことのように勇気が出てくる思いだ。

何よりも良かったのは、井戸木鴻樹の優勝インタビュー。
彼は「アメリカは初めて、ファースト・タイム」と答えていた。
英語にもなっていない、単なる単語だが、それでも英語を話そうとする姿勢が微笑ましい。
アメリカ人を始めとする外国人は、こんな姿勢に敏感に、且つ好意的に反応する。

井戸木鴻樹は、技術的レベルだけでなく、チャレンジ精神でも我々の憧れの的だ。