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政治家の発言撤回って?

橋下徹への批判が止まらない。
必死の詭弁で醜く足掻いていたが、事態はむしろ泥沼化していた。
それはそうだろう。
「軍隊にとって慰安婦の存在が必要なのは誰にでも分かる」と言って、「今、必要とは言っていない」と言い訳しても説得力がない。
言葉による訴えを生業とする政治家ならば、誤解された発言をしたこと自体で、その資質を問われてしまう。

もっと救いがないのが「風俗」に関する発言だ。
大阪市長にして日本維新の会の教代表である橋下徹が、沖縄に駐屯する米軍司令官に対して、国際的には明らかに非合法と認識されている「風俗」利用を勧めたのだから、開いた口が塞がらない。
しかも橋下は、自らさも自慢げに、この話を披露した。
最早バカにつける薬がないほどの醜態なのだが、アメリカからは「Crazy」呼ばわりされるし、本来無関係なはずのロシアからも「侮辱的」と非難されてしまう。
元弁護士で、困った時には機関銃のように喋りまくってその場を凌ごうとする癖がある橋下も、さすがにここまで国内外の反発を招くと万事休す。
とうとう「風俗利用」の発言だけは、撤回すると表明した。
但し「慰安婦」発言の方は、「日本だけが文句を言われる筋合いはない」と自説に拘るようだ。

それはそうとして、この発言撤回とは、一体どんな意味があるのだろう。
橋下徹は、「風俗利用」発言だけを撤回する積りらしいが、撤回したらどうなると言うのか?
今更「なかったことにして欲しい」と言われても、あの発言で橋下徹は、考え方だけでなく人間性すら疑われてしまった。
唯一、責任を取って政治の世界から引退するならば、それなりの説得力があるが、そんな風でもない。
あの発言に傷ついた人、怒っている人たちにとって、橋下徹が「発言を撤回しました」と言っても、何の効果がないし、誰も納得しない。

橋下徹が拘っている「慰安婦」問題も、あれだけ馬鹿げた「風俗」発言とセットなので、「慰安婦アメリカにもいた」と主張しても、誰も橋下徹の発言なんかを真面に聞いてはくれない。
むしろ、相も変わらない誤魔化しだと、却って反発を招くに違いない。
日本側としては、韓国のロビー活動でアメリカが誤解している点について「強制連行の事実はない」とか、「性奴隷(Sex slave)ではなかった」とか言いたいところだろうが、Crazy橋下と同じ意見だとして、鼻から相手にされない。
にも拘らず、橋下徹は未だに、国益を損なうとんでもない発言を仕出かしたことを気が付いていない。

自説を撤回しようとすまいと、一度口にした言葉が消え去る訳もなく、最早政治家橋下徹は死に体でしかないのだ。
そんな橋下徹は、相も変わらずテレビに出演し、見苦しいほど必死の弁明を繰り返している。
共同代表の重責にある橋下徹の失態で、さすがに日本維新の会も今までの勢いはなくなっているが、それでも未だ数パーセントの支持者が残っているようだ。
嘆かわしい事、この上ない。
日本維新の会なんて、元々大して筋の良い政治家集団ではないが、せめて橋下徹みたいな輩を恥じ入って代表解任を訴える、そんな気骨のある政治家はいないのだろうか。