昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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脂ぎった…………

最近食べ過ぎで、腹を壊している。
原因は共通のようだ。

我が家の近所に、全国展開している讃岐うどんのチェーン店がある。
最近オープンしたようで、「安い、美味い」を売りに、客を集めている。
妻と出かけてみると、確かに安い。
いかにも最近雇われたばかり、素人風情の店員が初々しく接客する。
徐に「とろろうどん、大盛り」と注文した後は、好きなトッピングを選び、料金精算までは流れ作業。
最後に、サービスのねぎと天カスをドバっと乗せ、うどん出汁を加えて一丁上り。
席について、アッと言う間に食べ上げる。

しかし、このトッピングと天カスが曲者だった。
店の謳い文句は、「かき揚げは出来立てを食べて欲しいので、少々時間を頂きます」と泣かせる。
このセリフにはそこはかとなく職人気質が漂い、きっと美味いに違いないと思い、注文してみた。
出来上がったかき揚げのデカい事!
「これは儲けた!」と、大喜びで食べた途端、ゲップが出始めた。

この手の店で油ものを頼むと、大抵こんな症状が出る。
僕が利用していた駅では、立ち食いうどんが有名で、度々雑誌にも紹介され、行列が出来るほどだ。
この店の名物は唐揚げで、この唐揚げだけにうどん出汁をかけるメニューまで用意されている。
しかしここで唐揚げうどんを食べた後も、必ず腹をヤラレる。
一流の天ぷら屋では、絶対にこんな事はない。
コレ即ち、油の差だ。

安売りを売りにしている店では、ほぼ間違いなく天ぷら油が使い古されている。
しかし商品を見ただけでは、それを見極める事は絶対に無理だ。
悪い事に、どんなに使い込まれた油でも、出来上がった商品は、見事なきつね色に仕上がる。
そしてこんな油の揚げ物を食べると、間違いなく腹を壊す。

翌日、ゴルフの帰りに有名ラーメン店に立ち寄った。
こちらは、ラーメンが出来上がった直後に店側から、トッピング内容を質問される。
食い意地が張っているので、「ニンニク少々、野菜大目、味濃い目」を頼んだが、これが大変な判断ミス。
胃にドップリともたれる、強烈な濃厚ラーメンが出てきた。
食べ切れなければ残せばいいのだろうが、根っからの貧乏性なので、とにかく完食を目指して悪戦苦闘。
その結果、やはりゲップを頻発。
しかもニンニクの臭いがそこら中に漂い、家族から大顰蹙を買ってしまった。
翌日になっても、胃の中の脂味が消えない。
こちらもまた料理には、かなりドギツイ脂が使われているに違いない。

もういい加減な年なので、脂ぎった食べ物は体に悪い。
今後は精進料理じみた、サラサラ味の料理を中心に食べる事にしよう。
………と、過去に何度も大反省したが、喉元過ぎれば脂を忘れる。
体に悪いモノばかりを選んで食べている。
そう言えば、「脂ぎった」とは、決して褒め言葉ではない。