昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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せっかくの超一流道具なのに

株式会社昌国という会社がある。
会社の所在地は、埼玉県川口市なので、我が家からさほど遠いわけではない。
 
この会社は、世間一般ではあまり有名ではないが、盆栽に関心がある人の大半が知っている。
いわば、知る人ぞ知る、エクセントカンパニーなのだ。
昌国製の盆栽道具は、盆栽好きには憧れであり、垂涎の的。
その種類は、盆栽の枝を抜き、葉を切り、根を整理する等、あらゆる作業がカバーできる範囲に及んでいる。
しかも、その全てが超一流。
最早、道具と言うよりも美術品、とまで言われている。
 
だからなのか、高い!
たかがピンセットでも、2千円を遥かに超える。
盆栽用鋏類は、1万円は覚悟しないといけない。
 
しかし、値段の分の価値はある(らしい)。
昌国の道具で手入れすると、切れ味抜群(らしい)。
後処理のために、切り口をナイフで整える必要がない(らしい)。
 
僕は道具に凝る方なので、昌国の製品の大半を購入した。
保証書付きの、ケース入り10種セットもある。
何でも鑑定団」なら、高価格おタカラ、間違いない。
 
ところが我が家では、ズラリ並んだこの昌国製品は、未だ一度として実際に使われたことがない。
全部、机の中にしまい込まれたままだ。
何故なら、
勿体ない!から。
 
使っていて、もしも刃毀れでもしたら大変だ。
通常使っているのは、その辺のホームセンターで購入した安物ばかり。
よって、せっかくの品質の良さを実感できてはいない。
将に宝の持ち腐れ、貧乏人根性丸出しなのだ。
 
我が家では良くある話で、ヒロ・マツモトの削り出しパターも同じ運命をたどっている。
一本25万円もするパターなので、とても使う気になれない。
持っていて、眺めることだけに満足している。
 
昌国もヒロ・マツモトも、せっかく超高品質に鍛え上げられた道具なのに、持ち主によってその特徴を発揮できず不遇を囲っているなんて、かわいそうなモノだ。