昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

舛添要一ついにご臨終

東京都だけでなく、日本中をすったもんだの大騒ぎに巻き込んだ舛添要一が、ついに辞職する。
袋小路に追い込まれた、雪隠詰め状態での判断なので、遅きに失した感が強いが、それでも東京都知事に居座るよりも、やめた方が良い。
この二か月間の舛添要一の事情説明は、余りにもひどかった。
ある意味では、地位を守るためなら何でもありの悪足搔きぶりが、生半可のドラマよりも面白く、舛添要一関連の報道を見るのが楽しみでもあったほどだ。
 
僕は東京都民でもないので、正直なところ舛添要一の高額海外出張や、公用車での別荘通いにはあまり腹が立たなかった。
しかし政治資金の公私混同には、心底呆れ果てた。
あれはヒドイ!
そしてセコイ!
正月の家族旅行が政治判断の場だったとか、多くの裸婦の絵画を集めたのを国際交流のツールとして使うとか、中国服は書道の道具とか、東京ドームの家族観戦はオリンピック追加種目になったからとか、よくぞそんなバカげた言い訳を思いつくもので、舛添要一のツラの顔の厚さは驚愕に値する。
 
家族旅行や、家族での会食を税金で賄えるのなら、こんなに楽なことはない。
政治資金でオークションをやれば、百戦百勝間違いない。
僕は絵心がないので、オークションで舛添要一の張り合う場面はなかったが、もしもこんなオトコに欲しいモノを落札されたら、それこそ「死んでも死にきれない」悔しさを味わっただろう。
 
政治資金を私的に流用した舛添要一のワルサは、金額にすれば大したことではないとの意見がある。
それはそうかもしれないが、こんなセコイことをチマチマとやっていた人間が、大東京のカオであってはいけない。
最早金額の問題ではなく、品性、品格の問題だ。
また東京都知事が、三代続けて中途で辞職するのは不名誉との意見もあった。
確かに石原慎太郎の、高額出張や公私混同振りはひどかった。
自分の息子に対して高額のコンサルタント料金を支払い、「息子は芸術家だ」と、耄碌した親馬鹿振りを発揮したこともあった。
前任者の猪瀬直樹は、5千万円の賄賂を貰い、説明が出来なくなって辞職した。
にも拘らず、舛添要一が世間から袋叩きになった時には、のうのうとテレビに出演し、「自分は百条委員会ではなく、都政が滞るのを避けるために辞職した」とか、「発泡スチロールで作ったものだったからバッグには入らなかったのだ」とか、見苦しい言い訳に終始していた。
 
こんな都知事を選んだのも有権者ではあるが、しかし有権者がそんな連中の実態を知るチャンスはない。
それはマスコミの仕事であり、それによって「権力者がその任にあらず」と判明したら、矢張り「過ちを改めに憚ることなかれ」でしかない。
実際に前回の都知事選で、舛添要一以外の主な候補者は、細川護熙田母神俊雄宇都宮健児たちだ。
この中で、誰を選べと言うのだろう。
 
三代も碌でもない都知事が続いたのも恥じるなら、後は各政党が次の候補者を厳選してもらわないといけない。
とは言っても、現実は勝てる候補探しが優先され、内容よりも有名人が出馬する可能性がある。
仮に今噂されている候補者の、橋下徹とか。東国原英夫とか、蓮舫なんかが当選でもしたら、様々な理由で行き詰ってしまい、次もまた任期いっぱいを全うできないかもしれない。
そうなったらそれで、またやり直せばよい。
どうやら東京都知事とは、そんなもんだを割り切った方が良いような気がする。