ナチス党大会会場
ナチスが統治した第二次大戦までの歴史は、ドイツの恥部となっている。
そのための会場は、ナチスの頭脳のすべてを集め、視覚、聴覚に訴える工夫が凝らされている。
そのスタートになったのは、このニュルンベルグ市だ。
そう思って振り返ると、昨日はじめてこの地に足を踏み入れた時に、何とも異文化を排斥したドイツそのものの雰囲気を感じた理由が分かった。
しかしドイツ人からも、今や完全に否定されているナチスの存在とは、いったい何だったのだろう。
その結果、経済が二進も三進も行かなくなった閉塞感が、ナチス台頭を容易にしたのだろう。
またユダヤ人を平然と弾圧した、ドイツ人の深層心理は何なのか?
ドイツ人は、ナチス時代を深く反省していると言われるが、人間は自分よりも恵まれている連中には、深く嫉妬してしまう。
そんな心理状態に、何か火をつけるような触媒作用が働くと、、何時また同じ時過ちをしでかすかもしれない。
そんなことを考えながら、ナチス記念館を見学した。
但し、Uバーン出口から反対方向に歩いたために到着が遅れ、ツアー開始時間に間に合わず、やむを得ず、音声ガイド案内で見物することになった。
最初の見学コースは、裁判が執り行われた600号法廷。
裁判官、被告、検事、弁護人、通訳、マスコミの位置が詳細に述べられていた。
ドイツ人たちがも多く訪れ、過去の過ちを認め、二度と同じ過ちをしないように改めて決意を新たにすると言うが、ドイツ人の本音を聞いてみたいものだ。
ホテルに帰還後しばらく休息をとり、元気を取り戻したところで夕食へ。
ところがこの日は日曜日。
ほとんどの店が休業している。
ウィンドウには灯りがともり、ひどいところは路上に看板まで出ているのに、客も従業員はいない。
やむを得ず、とにかく開店しているファストフード店でスパゲッティを食べる。
不味くはないが、美味くもない。
こんな微妙な味付けができるのなら、もうチョット工夫して美味い物を作れ!
ドイツ人にそんな文句を言いたくなるほど、連中の作る食べ物には魅力がない。
海外を旅すると、改めて日本の良さが分かる。