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ミュンヘンへ 呆れるゼ、中国人とDB

ニュルンベルグのホテルでは、中国人三人組も泊まっていた。
我々夫婦が朝食の会場に入った時に、その中国人たちがすでにテーブルについていた。
バイキング方式なので、各人好きなものを皿にとってくるが、中国人のテーブルには乗り切れないほど多くの食べ物が並んでいる。
我々夫婦もそれなりには頑張っているが、しかし所詮は日本人なので、慎ましく可愛らしい。
しかし中国人たちは、我々の数倍規模。
しかもそれが一回だけではなく、何度も何度も追加する。
地球の天然資源だけでなく、ホテルの朝食まで、中国人にすべてを食い尽くされると不安になる。
何とも異常な食欲だ。

ニュルンベルグ最後の午前中は、市内観光。
ホテルから一番遠い、カイザーブルグ城址へと出かけた。
大した距離ではないと高を括っていたら、最後の登り坂道が急で、すっかり疲れ果てた。
やっと辿り着いた、町一番の高台からの眺望からの眺望に期待したが、全くの普通。
すぐそばのデューラー博物館は、10時開館で、それまでは箒で通せんぼとは実に長閑だ。
全く知らなかったが、デューラーはこのニュルンベルグ出身の画家らしい。
この博物館にあるのは、有名なデューラー作品のイミテーションばかり。
それでも全部を見終わると、にわかデューラー通になった気分になる。

これでニュルンベルグ観光はすべて終了。
見逃した名所旧跡もあるが、それは後のお楽しみにとっておこう。

昼過ぎのドイッチェバーン(DB)で、次の目的地、ミュンヘンへ移動。
フランクフルトの失敗に懲りて、今回は搭乗車両の位置を事前に駅の案内で確認する。
これによると最前列なのだが、どうも信用できない。
困っていると親切なオバハンが、「あなたの車両は一番前」と教えてくれて一安心。
前に移動していたら、件のオバハンが追いかけてきて、「どうも中央付近らしいが、どうせガラガラだから大丈夫」みたいなことを言う。
そうこうしているうちに列車が到着してしまったので、取りあえず前半分の車両に乗りこんで、車掌に聞くと、「あなたの番号は後ろ」。
この列車は中央で連結されているので、後ろへは移動できない。
アッタマに来た!!!
車掌が何とか配慮してくれたから席は確保できたが、ドイツを代表するドイッチェバーンでは、自分が乗りこむ車両がどこに停車するのか全く分からない。
日本では考えられないが、これがEUのリーダー国の実力!

ミュンヘンは、三年連続で同じホテルに宿泊。
この夜は、オペレッタ「ウィーン気質」を鑑賞。
300人も入れば満席の小さな劇場だが、上演は字幕なしのドイツ語だけ。
我々夫婦は、粗筋は知っているが、ドイツ語はまるで分からない。
妻は隣の女性にドイツ語で語りかけられて、「I can't speak German.」と話したが、では何のためにここにと疑問に思われただろう。
言葉は分からなくても、歌は分かる。
退屈することなく、最期まで見届けて、直ぐ近くのホテルに戻った。
これから四泊五日のミュンヘン観光だが、ほとんどが行ったことがあるところなので気分的には楽だ。