昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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豊田真由子論

早朝から豊田真由子の絶叫を聞くのは、結構キツイ。

閉ざされた空間の車内で、あの声で怒鳴られ小突かれたら、流石に秘書も耐えられなかっただろう。

 

豊田真由子は、学歴は完璧に見えるが、絶対に精神が病んでいる。

でなければ、いくら国会議員と秘書の関係とは言え、一回り以上も年上の人に対して、あれほどの罵声を浴びせることが出来るはずがない。

有権者を前にした時の豊田真由子と、有権者の目が届かない場面の豊田真由子は、ジギルとハイド以上の差がある。

しかも有権者の前の豊田真由子は、彼女の本来の姿ではない。

 

いつもは一見温和に見えても、一旦車を運転すると暴走族になる人がいる。

世間的には、「運転すると人格が変わる」と看做されるが、実は運転中の人格が本物であって、人前では仮面を被っているのだ。

豊田真由子も然り。

あの聞くに堪えないような口調で、秘書を怒鳴りつけるのが彼女そのものなのだ。

 

あのやり取りを聞くと、秘書の仕事振りも決して褒められたものではないことが分かる。

この秘書が支持者に贈ったバースディカードの宛名と名前が違っていたことに、豊田真由子は激高したようだ。

選挙区の支持者にこんなものを送るのは、公職選挙法に違反するだろうが、今回はそこは触れない。

国会議員にとって、バースディカードを支持者の宛名と名前を間違えて送るのは、許されざるミスだろうことは容易に想像できる。

豊田真由子が、怒髪天を衝くがごとく怒るのは、宜なるかなだ。

 

しかも二人のやり取りを注意深く聞くと、秘書のチョンボはこれだけではないことも分かる。

秘書は常日頃から、豊田真由子を怒らせるような仕事振りで、その都度無茶苦茶にとっちめられていたはずだ。

そんな秘書がまたも仕事でへまを仕出かし、今回は二人きりで謝罪行脚しなければならない。

そこは人目にもつかず、逃げも隠れもできない場所なので、常にも増してどやしつけられることは明々白々だ。

どうせ秘書はやめる積りなので、ここは一番、こっそりと録音して、豊田真由子を鼻を明かしてやろう。

そう思っただろうことは、想像に難くない。

そんな「仕事ができない秘書」の一世一代の大仕事が、豊田真由子の行状の車内録音だったのが皮肉だ。

 

実際に豊田真由子は、秘書の予想通り、若しくは予想以上の修羅場を演じてしまった。

秘書の方は、実に弱々しく哀願調で話しているが、内心は「シメシメ、奴は罠にかかった」と舌なめずりをしていただろう。

「このハゲエ~ッ」から始まった豊田真由子劇場は、世間に強烈なインパクトを与え、豊田真由子が性格破綻者であることがバレてしまった。

と言うことは、彼女の本質が満天下に知れ渡った以上、最早国会議員を続けることはできない。

それどころか、人と関わるような業務は、全て難しくなる。

 

今回の件では、豊田真由子を庇う面は何一つない。

国会議員を続けても、最早笑いものにしかならないので、早晩の議員辞職をお勧めする。

秘書の告発を受けて、豊田真由子はショックのあまり緊急入院したと聞く。

現状は、とても人前で話せる精神状態ではないらしい。

民進党蓮舫は、自分の事は二重国籍問題は棚上げして、「自身で会見して出処進退を明らかに」などとご高説を垂れている。

しかし豊田真由子は、政治家としてだけでなく人間としても死に体だ。

そんな彼女を会見の場に引きずり出すのは、水に落ちた犬を更に鞭打つのと同じで、エリートの成れの果てを晒しものにしようとする悪趣味の大衆心理そのものだ。

 

挫折を知らなかった豊田真由子にとって、今回の不祥事は身から出た錆、自業自得とは言え、立ち直ることが出来ないほどのダメージになっているはずだ。

これ以上追い込むと、不測の行動に走る可能性も捨てがたい。

別段豊田真由子がどうなろうと関係はないが、彼女にも家族がある。

自分の事務所からも見捨てられた豊田真由子をにとって、唯一家族だけが心のよりどころになるだろう。

 

最早、豊田真由子なんて忘れ去る存在でしかない。