昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

ナチス政策を少しでも評価すると.........

ほんのちょっとさん前、ツイッター上で高須クリニック高須克弥院長と、民進党有田芳生議員の間でバトルが発生していた。
高須院長が、その昔ナチスを礼賛したとかで、「有田芳生が代表を務めるしばき隊」と称する集団が、高須クリニックを「ナチスクリニック」と揶揄したらしい。
それが営業妨害に当たるとして、高須院長が有田議員を訴えると通告した。
有田芳生もまた、「世界が相手になる」と大きく出たので、ネット世界は大騒ぎになった。
しかし高須院長の奥方、西原理恵子の鶴の一声で、高須院長が「打ち方止め」を宣言し、アッと言う間に終幕となった。
 
僕は思想的には、断然高須院長派であり、強烈なアンチ有田芳生、アンチ民進党なので、今回の顛末は残念だが、冷静に考えれば、高須院長夫人の判断は正解だ。
何故なら、高須クリニックを攻撃したのは、いわゆる「しばき隊」と称するグループなのは間違いないが、この代表が有田芳生と断定することが難しいからだ。
自民党総裁とか共産党委員長などの組織代表とは違い、しばき隊は、よく言えば融通無碍、悪く言うと何ともいい加減な組織だ。
ネットでは、一部の隊員が「有田は我々の代表」とツィートし、有田がそれにリツィートしたことが有田代表の証拠と騒ぎたてているが、裁判になった場合は余りにも脆弱な根拠だ。
有田自身は、しばき隊を大事な仲間と認めているが、自分が代表と名乗ったわけではない。
ネット社会には、アンチ有田芳生の人間はゴロゴロ存在する。
この大半が、裁判沙汰では百戦百勝と信じられている高須院長が、仇敵、有田芳生を取っちめてくれることを期待していたが、流石に高須院長は、勝てる確信がない戦いは避けたと見るのが妥当だ。
 
ところで、ナチスと言えば、それがすぐにその人物の全人格を否定する悪口になるのは何故だ。
無論、ナチスやナチズムを礼賛するのはありえない。
高須院長も、ナチスの業績の一部を認めているだけと発言している。
しかし、有田芳生やいわゆるサヨク陣営は、「高須はナチスを肯定した」と攻め立ててきた。
また安倍晋三首相をヒトラーに見立て、写真にチョビ髭を落書きして、「安倍はヒトラー」とレッテル張りもしている。
 
ナチスの歴史の中で、負の部分の代表はユダヤ人迫害だ。
数百万人のユダヤ人(三百万人とも言われる)が、ナチスによって殺害された。
第二次世界大戦で最終的には連合軍に完敗し、ナチスは壊滅し、その後のドイツでは、ナチズムに対する猛烈な反省が表明されている。
中国、韓国の両国は、そのドイツに比べて、日本の反省は足りないとイチャモンをつけ続けている中で、日本人が「ナチスヒトラーにも良い所がある」などとでも発言すれば、中韓の前に、日本国内のサヨク側から総攻撃される。
 
しかし悪逆非道だったナチスにも、今に残る功績があるのは間違いない。
最も分かりやすい例は、ドイツアウトバーンの建設であり、フォルクスワーゲンの開発だ。
いずれもモータリゼーションを先取りし、世界の模範となっている。
経済学の世界でも、ドイツは国家資本を投入して世界恐慌から脱出に成功している。
また党大会とベルリンオリンピックを派手に開催し、テレビや映画を総動員して、人を惹きつける演出を始めたのもナチスであり、この実践内容は今日のあらゆるマスコミや企業の参考になっている。
 
だからと言って、ナチスのやったことの罪滅ぼしにはならないが、ナチスの功績を冷静に分析する人がいることは、何の罪でもないはずだ。
有田芳生のように、ナチスと言えば条件反射的に反社会と決めつけて攻撃するのは、実はナチスが「ユダヤは全て悪」と煽った暴力的手段と大差がない。
 
実は、有田芳生とその仲間と言われる「しばき隊」は、反対派へは暴力使用をも辞さないことを公言している。
「暴力には悪い暴力と良い暴力がある」との、サヨク特有の理屈付けだ。
自分達が行使するのは正義の暴力だから許されると、勝手に結論付けてしまう。
そんなダブルスタンダードだから、ヒトラーユダヤ人圧迫は非難しても、5千万人を殺したとも言われる毛沢東、2千万人を殺したスターリン、あるいはカンボジアポルポトを彼らが罵ることはない。
 
今回の高須院長対有田芳生のバトルは流れたが、有田芳生や「しばき隊」連中が、自分達の意見だけが正しく、その実現には手段を選ばないやり方を続ける限り、僕は彼らはナチス以下の存在と決めつける。