昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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モネ美術館とエッフェル塔

今回のヨーロッパ旅行も、いよいよ大詰め。
その分、疲労も目立ってきた。
朝起きるのがつらい。
結果として、ホテルを出発するのは午前11時ころになる。

今日は地下鉄を乗り継いで、モネ美術館を目指す。
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この美術館は、モネ作品に関しては世界一の展示量と言われている。
チケットを購入しようとすると、黒人の男性が「ニジュウニ€」と日本語で声をかけてきた。
「日本語喋るの?」と質問すると、「ジュウイチ、ニジュウニとヒノデ、Risingsunだけ」とウィンクする。
モネファンの日本人が多く訪問してくるので、一人11€の入場料と、この美術館でもっとも有名な絵画「日の出」だけは日本語を覚えているようだ。
中には入ると、いきなりモネだけでなく、ルノアール、マネ、ゴーギャンなどの作品が並んでいた。
またモネのコレクションなのか、日本の版画コーナーもあり、葛飾北斎の赤富士や喜多川歌麿が飾られている。
その前にフランス人が大挙して並び、お互いに蘊蓄を語り合っているのが誇らしい。
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サラッと小さなルノアール自画像

その後は、昼食をとりにローカル料理のブラセリーへ。
客の多い店はそれなりに美味い原則は、ここフランスでも同じ。
ヨメはオムレツ、僕はスパゲッティを注文し、それなりに満足した。

ホテルへの帰り途中で、パリで一番有名な建物、エッフエル塔を見物。
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周囲は観光客でごった返している。
シャーイー宮広場には、カンボジア人とチベット人が示威活動中。
フランス語の横断幕なので何を訴えているのかはわからないが、チベット人の方はゼッケンに「Free」と書いていたので、「中国政府への抗議か?」と聞いてみた。
すると案の定、「中国の圧政でチベットには自由がない」と話す。
日本の高須克弥院長がチベットを支援していると言うと、「知っている、感謝している」と答えた。
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エッフエル塔は、シャーイー広場からの姿が一番だと言われる。
ここには、見るからにエッフエル塔のインチキ模型を売っている連中がいるが、これは悉く黒人男性だ。
イメージ 5全員が不法商売をしているのだろうが、売りつけ方がしつこくないのが救いだ。
移民が増えると、当然ながら仕事にあぶれ、不法を働かざるを得なくなる。
欧州のナショナリズムを非難するのは簡単だが、現実は厳しい。

エッフエル塔では、いきなりポツポツと雨が降り始めた。
空は青空なのに雨が降る。
日本で言えば「狐の嫁入り」だが、フランス人たちは全く動揺を見せない。
ほんの数分で元の青空に変わったが、ヨーロッパでは少々の雨では傘も差さない人達が大勢いる。

ホテルに戻ると、連日の強行軍でドッと疲れがでる。
そのまま泥のように眠り、目が覚めたのは午後6時過ぎ。
夕食は、今回の旅行で三度目となる、「MATSURIの弁当」。
決して手放しで誉めるような代物でもなく、また値段もかなり高いが、持ち帰る時は暖かいし、それなりに工夫して日本の唐揚げや鮭の塩焼き味に見せかける努力はしている。
フランスでは、こんな配慮が人気を集め始めているようだ。