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小池百合子と野党の実力

WEBなる雑誌があるらしく、WEB編集チーム 黒沢通なる人物の署名記事をネットで見つけた。


それによると、選挙終盤に小池百合子が「私はどこで失敗したのか」と側近に問うたらしい。

あの慇懃無礼、傲岸不遜な小池百合子が、こんな殊勝なことを言うのか?

側近とは一体誰の事?

黒沢記者は、どこでこんなネタを仕入れたのか?

と、ツッコミ処満載で、様々な疑問はあるが、記事では「その答えは三つある」と自信満々だ。

黒沢記者は

・第一に小池氏が衆院選出馬を見送った事

・第二に「しがらみのない政治で日本をリセット」を実現するための政策があまりに空虚だった

結局「モリ・カケ批判に頼らざるを得なかった事

・第三に候補者も側近も力不足だった事

を挙げている。

ただ政党は、志を同じくする者が集うもので、世間でいう「排除」は正しかったとも付け加えている。

 

しかしこれでは、「小池百合子の問いかけ」への答えになっていない。

小池百合子の疑問は、「希望の党を立ち上げた直後までは、政権交代で首相になれるかもしれない雰囲気だったのに、それが急速にしぼみ、すっかり嫌われ者になってしまったのは何故だろう」だろうが、この答えでは、実は小池百合子は当初から、政権交代を担うだけの実力がなかったと指摘しているのと一緒だ。

 

小池百合子の出馬に関しては、彼女が裏で様々な画策をしていた事は、既に知られている。

しかし最後まで政権交代の確信が持てず、最終的に出馬を断念したとの見方が一般的だ。

即ち小池百合子は、希望の党設立は政権交代の為とうたいながら、実は自信がなかったのだ。

政策、公約のお粗末さは、今回の衆議院選挙だけでなく、大勝した都知事選や都議会選挙の時も指摘されている。

国民、都民受けする政策を羅列するが、その実現性については全く根拠がない。

都議会選挙までは、そんな目晦ましが効果的だったが、流石に一年以上も何一つ実績が上がらない実態が知れ始め、今回の消費財凍結、ベーシックインカム等と言われても信用がなくなっていた。

候補者、側近のポンコツ振りは一目瞭然だが、小池百合子の下に馳せ参じた連中は、こんな程度の人物しかいなかった。

「理念が違えば排除する」とか大見えを切りながら、実際は民進党の候補者に頼らざるを得ない。

それが小池百合子の実力そのものであり、合流を噂された石破茂野田聖子橋下徹、果ては小泉純一郎まで、その全員が二の足を踏んだのは、小池百合子に真の人徳がなかった所為でもある。

 

一方この記事では、今回の選挙で与党、自民党が大勝したにも拘らず、その結果に対し社説で「民意とのズレがある」、「筋を通す野党への期待」と言い募る、朝日新聞やマスコミを厳しく批判している。

また小池百合子が開票日にパリにいた事や、希望の党の成立過程について、海外マスコミが厳しく論評している事も伝えている。

更には、直面している経済問題や北朝鮮の脅威問題について有権者を納得させていないと、モリ・カケ問題に明け暮れた野党勢力への、海外からの批判も紹介され、最終的に与党が三分の二の議席を獲得した事が、「安倍首相の指導力に対する国民の真の承認」と明言している。

与党の勝利が悔しくて仕方がない朝日新聞やマスコミへの痛烈な指摘であり、全く正鵠を得ている。

 

小池百合子の自滅は自業自得!

しかしそれは、小池百合子も含む野党の脆弱さに起因している。

政権交代の切り札と期待された小池百合子は、過去の成功体験に酔いしれ、「ヒト・モノ・カネ」(人材と組織)が何一つ揃っていない状態で、勝負に打って出て玉砕した。

逆に言えば、誰が何と言おうと、それは人材や組織も含めた与党の強さの裏返しであり、マスコミがこぞって大騒ぎした政権交代などの機運は、全く熟していなかったのだ。

 

政権交代はあって良いし、むしろあった方が良いだろう。

しかしその為には、政権担当に足る野党の存在が必須だ。

残念ながら、過去の民主党政権は大失敗だったし、仮に今回希望の党が政権奪取していても同じ轍を踏んだに違いない。

立憲民主とが躍進したと言っても、その議席数は54に過ぎない。

惨敗した野党こそ、海外マスコミの指摘を肝に銘じるべきだ。