昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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「世界の王」の世界記録?

WBCで初代チャンピオン監督となった王さんの評判がいい。
野球大好き、偉ぶらず気さくな人柄も賞賛の対象となり、野球人気復活の主役となっている。
僕も嫌いではない。
ダイエーホークスの監督就任後、あまりに弱小チームだった為に移動バスに卵を投げつけられた事もあったが、ファンに対してはいつも紳士だった。
今や、ホークスはパリーグの覇者となり、王さんの株は上がりっぱなしだ。

ただ、彼のキャリアが語られる時にどうしても納得できない事がある。
「世界の王」なるキャッチフレーズは主観の問題であり、日本人全部が世界に誇れる野球人と思っていることの表現だと思えば納得できる。
しかし、「ホームラン世界記録」とか、あるいは、「ハンクアーロンのホームラン記録更新」等はいかがなものか。

球場の広さや、ボールの種類、やってるプレイヤーの質等、あらゆる条件が違う中で、ただ日本の国内では最も沢山のホームランを打ったと言う記録であり、世界記録とは到底思えない。
現にアメリカでは、王貞治の名前を知る人はいるにはいるが、彼が世界記録保持者と考えている人などいない。
韓国の李承燁は、たしか2003年にシーズン56本のホームラン記録を持ち、アジア一を称しているはずだが、日本人は誰一人そんなことに興味がないのと一緒である。 
アメリカのBaseballと日本の野球は全く違うスポーツだから、日本の野球で一番は世界でも一番」との屁理屈はあるかもしれないが、それではハンクアーロンの記録と比較するべきではない。

別に王が放ったホームラン数が世界記録である必要なない。
王は、日本では不世出の大打者であり、彼の記録は日本の将来にわたって輝けるものである事は間違いない。
しかし、比べられるものではない日米のホームラン数を無理やり比較し、世界記録に仕立てる事には、かえって気恥ずかしさを覚えてしまう。