昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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中国ビジネスは凄く大変だ!

縁あって、一昨年から中国とのビジネスに助っ人として関わってきた。
中国では、およそ常識で考えられない事が起きると言われていたが、実際に聞きしに勝るハプニングのオンパレードで、一時期、直接担当していた人間がすっかり参ってしまった。

例えば、ステンレスの部品を発注、検収に出かけ商品を確認し、発送してもらう。
ところが、その商品が到着した時は真っ赤なサビだらけとなっている。
試運転中にボルトナットの部品が折れてしまった。原因を調べたらボルトが接ぎ合わされていた。
こんな難しい技術を使いこなすのなら、最初から立派なボルトを作ればいいと思うのだが、手先が器用なのか、見た目では全く分からないほど上手く加工していた。

しかし、何よりも一番梃子摺ったのは中国人相手のマネジメントだ。
とにかく、日本人では当たり前の、企業への忠誠心が全く見られない。
「期待している」とか「君は将来の幹部候補生だから」等の決め台詞が全く通じない。
「期待しているのならペイを」「幹部候補ならペイを」で、自分の絶対評価は給料の多寡だけ。
見事なほどの割り切りだ。
また、諸々の見積もりも全く信用できない。
業者と社員の癒着の不安や、社員自らが積極的に不正を働くなど、誰を信用すればよいのか分からない。
というより、誰も信用できないのが実態で、経理の責任者だけは絶対に日本人をと注意された。

アメリカのスポーツ選手も、自分を育ててくれた球団への感謝などなく、給料を沢山出してくれるチームにサッサと移籍するが、中国人も全く一緒の個人主義
彼らを一人前にするまでには、企業としてソコソコの投資をしているのだが、となりの企業の給料が高いとすぐにやめてしまう。

自己主張も激しい。
自分が如何に優れているか、自分が如何に正しいかについては、唾を飛ばしながら大声で主張する。
こうなると、心やさしい日本人ではもう付き合いきれない。

今の日本企業は中国を相手にしないわけにはいかないのだが、しかし出来るなら相手にしたくない。
中国はそんな国だ。