JAL国内便の機内放送で宮里藍のコマーシャルフィルムを見た。
「機内で、軽やかにステップを踏んでダンスをしながら、既に座って待ち受ける二人の兄にハイタッチして着席する」とのシーンが映し出されるので、ご覧になった諸兄も多いはずだ。
しかし、僕は全く感心しなかった。
第一あまりに踊りが下手すぎる。
見たところリズム感ゼロで、しかも30年ほど前のクレージーキャッツみたいな振り付けで踊っている。
まさに正視に耐えない。
ブーツをはき、踊りながら「真っ赤な太陽」を歌った美空ひばりは、後になって自分が歌っているテープを全部買い取りたいと恥ずかしがっていた。
宮里自身も、数年たってあのコマーシャルを見れば、恥ずかしくて身の置き場がないのではと心配になってしまう。「若気の至りで」あるいは「周囲に煽てられて」と笑って振り返る事になるのではなかろうか。
一般的にプロゴルファーは普通の服装が似合わない。
彼女も然りで、ゴルフ帽子を脱ぎスーツを着込んだ姿は、見慣れていない所為かあまり似合わない。
僕には、ゴルフトーナメントで、ゴルフウェアに身を包み、白の帽子をかぶって鋭い目つきで勝利を目指す彼女の方が魅力的に女性に見える。
宮里には、あのようなダンスは全く似合わない。